コインベース、暗号資産マイナーに5000万ドル融資―24年の「半減期」に備え
コインベースが、世界有数のビットコイン(BTC)マイニング上場企業であるハット8に5000万ドルを融資した。ハット8がプレスリリースで語った。
ハット8へのこの5000万ドルの融資枠は数回に分割されている。取引成立後すぐに1500万ドルが、取引から1-2カ月後に2000万ドルが、そして既に発表されているハット8とUSデータ・マイニング・グループとの合併後にさらに1500万ドルが支払われる。
このコインベースとの取引は、24年4月に見込まれているビットコインの次の半減期に向けて行われる。
この半減期で、ビットコインのマイナーに支払われる報酬は現行の1ブロック当たり6.25ビットコインから3.125ビットコインに半減する。
●コインベースのカストディに保管されたビットコインが担保
ハット8のプレスリリースによると、この融資は「一般的な企業目的」に使われる予定だ。
この融資枠は最初の借り入れから364日で期限が到来する、と同社は述べた。
ハット8は、この債務はコインベースのプロフェッショナル・カストディ部門が保有するビットコインのうちハット8の持分で担保されるとし、この融資枠は所定のLTV(総資産有利子負債)比率の対象となると述べた。
ハット8のジェイミー・レバートンCEO(最高経営責任者)はメディア向けの声明の中で、「この融資枠は、当社の財務上の柔軟性を高める」と述べた。
「同時に、半減期に向けた動的なビットコイン財務管理戦略を保つことが可能になる」と同氏は付け加えた。
●ビットコインのホドラー
ハット8は、マイニングしたビットコインを売って法定通貨にするのではなく、可能な限りバランスシート上に保つ、「ホドル」戦略を取る数少ない大手ビットコイン・マイナーの1社だ。
この「ホドル」戦略はビットコイン強気相場では優れているが、市場低迷が長引くとハット8のような企業が困難な状況に陥ることは避けられない。恐らくはこれが、同社がコインベースから5000万ドルの融資を受ける理由だ。
トロントに拠点を置くハット8の株式は、カナダと米国で上場されており、現物ビットコイン市場のセンチメント改善を受け、23年初めから200%超上昇している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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