英国、金融法案に「暗号資産ハブ」に関する規定盛り込む

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 英国は29日、EU(欧州連合)離脱後の大規模金融改革の一環として、暗号資産(仮想通貨)およびステーブルコインを規制する法案を正式に可決した。

 英国財務省のプレスリリースによると、「金融サービス・市場法案」と名付けられたこの新法案は、デジタル資産分野に枠組みを確立する権限を規制当局に付与し、英国における「暗号資産の安全な導入」を支援するものであるという。

 法案は、英国を世界的な暗号資産ハブにするという英国政府のビジョンに沿って可決された。

 この法案の可決に先立ち、英国財務省は2月、「消費者と企業に明確性を提供する」計画を発表していた。

 当初、この計画は伝統的な金融の規制方法と同様に暗号資産を規制するというものだったが、その後暗号資産をギャンブルとして規制したいと考える有力議員によって押し戻された。

●規制のサンドボックス

 英国の議会手続きの最終段階を正式に通過したこの新法は、企業によるブロックチェーン技術のさらなる実験を促進するため、規制の「サンドボックス」を導入する。

 この法律は、典型的な暗号資産を対象とするほか、ステーブルコイン(法定通貨にペッグされたデジタルトークン)を決済手段として認識することも正式に定めている。

 議会での審査段階で、すべての暗号資産を規制対象として分類し、規制当局に暗号資産の宣伝活動を監督する権限を与えるよう修正が行われた。

 アンドリュー・グリフィス財務長官は、この法案を、「金融サービスのルールブック」の管理権を政府に戻す「画期的な法案」であると称した。

 「ブリュッセルで制定された古いEU法を廃止することで、何十億もの投資、つまりイノベーションを起こし、経済を成長させることができる現金が解き放たれる」と同氏は述べ、次のように続けた。

 「23年は、金融サービス改革にとって飛躍の年となるだろう」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uks-new-financial-law-regulate-crypto-includes-provisions-for-crypto-hub.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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