「半減期」前に好調なライトコイン、ビットコイン上昇の楽観論を後押し
ビットコイン(BTC)の投資家は、ライトコイン(LTC)の値動きを注視している。ライトコインは、BTCと同じコンセンサスアルゴリズムの「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用しているトークンであり、来る「半減期」イベントの準備を進めている。
「半減期」とは、ライトコインやビットコインなどのPoW型トークンで、パズルを解きブロックを追加するマイナーに対する報酬が、プロトコルに基づき減少することを指す。
ライトコインブロックチェーンは、8月1日に「半減期」を迎えようとしている。
この削減は、発行されるトークン数を制限するためのものであり、すでにライトコイン価格の高騰を引き起こしている。
ライトコインは過去1カ月間で22%上昇し、12カ月間の上昇率は81%と驚異的な数字を記録した。
このパフォーマンスは、24年4月に予定されている次回のビットコイン半減期も価格に同様の影響を与えると信じているビットコイン投資家の自信を強めた。
●ビットコイン、歴史的に見て半減期にポジティブに反応
歴史的に見ると、ビットコインは4年ごとに行われる半減期後に価格が上昇している。
この傾向の理由は、需要と供給の基本原則にある。
新たに鋳造されるコインの数が減れば、既存の供給は不足する。そして、投資家やユーザーからの需要が増え続けると、この希少性が価格を押し上げる。
12年の最初の半減期では、ビットコインは1年以内に1BTC=約12ドルから260ドル近くまで急騰した。
同様に、16年の2回目の半減期では、650ドルから17年末までに2万ドル近くまで上昇した。
直近の20年5月の半減期では、ブロックあたりの報酬が12.5BTCから6.25BTCに引き下げられた。価格への直接的な影響は前回の半減期ほど大きくなかったが、ビットコインはその後上昇トレンドに入り、21年に史上最高値を更新した。
ビットコインは、23年に入ってからも好調に推移している。
23年初め、ビットコインは1BTC=約1万6000ドルで取引されていた。その後ほぼ倍増し、最近では3万ドル前後で推移している。
世界最大の資産運用会社であるブラックロックが現物ビットコインETF(上場投資信託)の立ち上げを申請した後、ビットコインは52週間ぶりの高値をつけた。
ブラックロックによる申請はETF申請の増加にも拍車をかけ、フィデリティやヴァルキリー、インベスコなどの企業も申請を提出した。
シタデル・セキュリティーズ、フィデリティ、チャールズ・シュワブが支援する新たな暗号資産(仮想通貨)取引所EDXマーケッツが、立ち上げ時に顧客が利用できる4つのトークンの中にビットコインとライトコインを含めると発表したことで、両通貨は大きな追い風を受けた。
24年のビットコイン半減期までのカウントダウンが始まる中、この最大の人気を誇る暗号資産の今後の動きの指標として、業界ではライトコインが注視されることになるだろう。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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