ドバイの暗号資産規制当局、暗号資産交換所ビットオアシスに強制措置
4月にアラブ首長国連邦の暗号資産(仮想通貨)規制当局から最小実行可能製品(MVP)運営許可を受け取ったドバイ拠点の暗号資産交換所ビットオアシスは現在、同当局からの強制措置に直面している。
ドバイのVARA(暗号資産規制当局)は7月10日にマーケットアラートを発し、ビットオアシスは同規制当局が義務付けている条件を満たしていないため、同社の条件付きMVP許可は停止されているとみられる。
マーケットアラートはビットオアシスの投資家と顧客に同交換所に対する進行中の監督管理と強制措置について通知した。
「ビットオアシスは義務付けられた条件を満たしていないため調査中で、VARAが規制する市場活動を行うための許可を得る前に、30日から60日の時間枠内で条件を満たす必要がある」
「残念ながら、ビットオアシスは与えられた時間内に条件を満たすことができず、VARAに許可された規制措置を取ることを促している」とドバイ拠点のリスクとコンプライアンスの専門家かつ認定された暗号資産投資家のSheetal R Bhardwaj氏はCryptonews.comに話した。
さらに、ビットオアシスの機関投資家と適格個人投資家向けの許可は「運営停止中」のままだと規制当局は言及した。「VARAは引き続き規制の法遵守改善の状況を監督する」
結果、ビットオアシスはフルマーケット商品(FMP)許可に申請する前に、規制当局と問題を解決することを余儀なくされている。現在、VARAはどの企業にもFMP許可を発行していない。
「ドバイの仮想資産業界内で断固とした規制の枠組みを維持するVARAの決意と相まって、ビットオアシスに対するこの規制措置は同プラットフォームに対する優遇措置の終わりを強調している」とSheetal氏は付け加えた。
さらに、同措置は深刻で懲罰的な手段である必要はないと同氏は指摘した。MVP許可の失効という規制当局の発表は「時間切れでビットオアシスは時間内に完全許可の基準に満たなかったようだ」。
VARAは暗号資産関連企業からの許可申請の受付を4月に開始した。
・ドバイの寛容かつ厳しい暗号資産規制環境
ドバイは世界で進歩的な暗号資産管轄のひとつであり、暗号資産界で主要プレーヤーを惹きつけている。例えば、バイナンスは必要な運営許可を確保した後、22年にドバイに事務所を3店舗開設した。
ドバイがOPNX暗号資産交換所を未許可で規制されていない企業として運営していると非難し、4月に同プラットフォームに無関係の戒告を与えた後に、ビットオアシスに対する最新の取り締まりがあった。VARAは当時、OPNXに対して停止命令を発した。
ドバイの暗号資産規制当局はバイビット、クリプト・ドットコム、バイナンス、OKXを含む企業にMVP許可を発行した。こういった暗号資産企業は現在、同地区での運営を許可されている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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