豪州の証券規制当局、FTXの現地金融サービスライセンスを取消

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 ASIC(オーストラリア証券投資委員会)は、7月14日付けでFTXのオーストラリア子会社の金融サービスライセンスを取り消した。これにより、3万人の顧客に影響が及ぶことになる。

 ライセンスの取り消しにより、FTXオーストラリアは同国で取引所として運営できなくなった。しかし、24年7月12日までは、3万人の個人顧客と132の現地企業への補償を行うために限定的なサービスを提供することができる。

 「FTXオーストラリアは24年7月12日まで、顧客との既存のデリバティブ取引の終了に関連する限定的な金融サービスを提供することができる」と公式発表は伝えている。

 22年11月、FTXが米国連邦破産法第11条の適用を申請したことを受け、ASICはFTXオーストラリアのライセンスを23年5月まで停止した。今回の取り消しは、オーストラリアにおけるFTXへの正式な非難を意味している。

 FTXの破たん後、オーストラリアは暗号資産(仮想通貨)取引所に対する姿勢を強化している。ナショナルオーストラリア銀行は7月17日、「リスクの高い」暗号資産取引所への特定の支払いを停止した。その他国内大手銀行も、高い詐欺リスクを恐れて暗号資産取引所へのアクセス制限に取り組んでいる。米国はバイナンスに対する取り締まりを主導しているが、オーストラリアの企業規制当局も7月上旬、バイナンス・オーストラリアの事務所を捜査した。

 報道によると、オーストラリアの規制当局は22年3月以降、破たん前からFTXに対する調査を行っていた。ASICは、FTXがオーストラリア市場向けに最大20倍のレバレッジをかけたマージンローン取引を宣伝したことを受け、調査を開始した。

 しかし、11月のFTX破たんを後、ASICの調査に関する新事実から深刻な疑問が浮かび上がった。FTXから顧客を守るためのASICの対策は「十分ではなかった」と複数のユーザーがツイッターに書き込んだのだ。

●FTXはゼロから再建できるか?

 ライセンスの取り消しによって、FTX取引所再建計画へのFTXオーストラリアの関与が制限されることはないだろう。FTX新CEO(最高経営責任者)のジョン・J・レイ3世氏は6月、同社再建計画を提案した。

 報道によると、レイ氏は同社の資金を借り換え、再建された会社の株式を提供することで特定の既存顧客への補償を行うことについて投資家と協議している。

 オーストラリアのFTXユーザーがオーストラリアまたは米国で請求権を有するかどうかはまだ不明である。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/australian-securities-regulator-revokes-ftxs-local-license.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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