英財務省が「暗号資産をギャンブルとして規制すべき」との財務委提案を拒否

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 英国の財務省が、暗号資産(仮想通貨)をギャンブルのように規制するという下院財務委員会の提案を強く否定した。

 同委員会は5月、裏付けのない暗号資産をギャンブルのように規制することを求めた。議員らは当時、これらの資産への投機は「金融サービスよりもギャンブルに近い」と指摘していた。

 しかし、金融サービス大臣のアンドリュー・グリフィス氏は20日の回答で、暗号資産をギャンブルの一種として扱うという議員らの勧告に「断固として反対する」と述べた。

 「(暗号資産をギャンブルの一種として扱うことは)証券監督者国際機構やG20金融安定理事会などの国際機関や基準設定団体からの、世界的に合意した勧告に完全に逆行するものだ」

 グリフィス氏はさらに、ギャンブル規制のシステムは、破綻した暗号資産取引所FTXの顧客資産混合などの、多くの重大リスクを軽減できない可能性があると語った。市場操作、不十分な健全性合意、基本的な金融リスク管理行為の欠如などに対処できない可能性が高い、と英政府は述べた。

 「金融サービス規制の枠組みは、裏付けのない暗号資産のリスクに対処し、安全なイノベーションの条件を整えるうえでより適切だ」

 政府はさらに、暗号資産市場規制にすでに取り組んでおり、規制法案が国会に提出されていると述べた。この法案は23年内に施行される可能性があると政府は付け加えた。

 「財務省とFCA(金融行動監視機構)は、FSMA(金融サービス・市場法)での承認に必要な基準を暗号資産企業が十分に理解できるようにするため、業界と協力する」

●世界的な暗号資産ハブになるという英国の目標

 英国政府はギャンブルとしての暗号資産の規制を否定しているが、「一定の暗号資産とその基盤技術は金融市場と決済の効率改善につながる可能性がある」という同委員会の結論には同意している。

 これは、当時財務相だったリシ・スナク首相が22年に提案した、暗号資産ハブになるという英国の目標とも一致している。

 財務省はさらに、暗号資産技術を含む新たなイノベーションの支援に向けたバランスの取れたアプローチという同委員会の提案を歓迎している。

 「私たちは、この勧告が、暗号資産活動の規制、暗号資産活動の税務上の取り扱いの明確化、国際基準及び勧告の形成を支援するための一定の国際機関への参加に主な重点を置く、現在の英国政府のアプローチと一致していると考えている」

 とはいえ、政府はブロックチェーン技術を試験し、市場をより「効率的で、弾力的で、透明性のある」ものにする企業向けのFMI(金融市場インフラ)サンドボックスの設立も計画している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-strongly-disagrees-recommendation-regulate-crypto-as-gambling.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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