岸田首相がWeb3成長へ取り組み強調、大手企業が「意欲的な」メタバースプロジェクト発表と語る

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 岸田文雄首相は、日本がWeb3企業の成長支援に取り組んでいると語り、大手企業によってメタバースプロジェクトが発表されると示唆した。一方、バイナンスは8月から日本で本格的に展開すると発表した。

 岸田首相は、日本のWeb3メディア企業であるコインポストが主催し、25日に東京で開幕した2日間のWebXカンファレンスで聴衆を前に講演を行った。

 カンファレンスの登壇者として、政治、伝統的金融、DeFi(分散型金融)、暗号資産(仮想通貨)、ブロックチェーン、NFT(非代替性トークン)業界の主要人物が数多く参加。有名なミーム「Doge」とコインのモチーフである「かぼすちゃん」もその1人として参加予定だ。

 岸田首相は、「日本におけるイノベーションと政府による最近のWeb3推進」についてビデオ演説を行った。

 岸田首相は、Web3は従来のインターネットの枠組みを変革し、社会変革につながる可能性を秘めていると主張。そのため、政府はWeb3成長に向けた環境整備に取り組んでいるとした。

 岸田首相は、成長と富の分配を促進するためにイノベーションとデジタル変革を重視する日本の経済政策に言及し、「Web3は新しい資本主義の一環」であると繰り返し述べた。

 イオス財団のイブ・ラ・ローズCEO(最高経営責任者)は、日本は他の多くの国とは異なり、Web3を歓迎しているとツイートした。

 岸田首相は、Web3業界が「注目と活力を取り戻し、多様な新プロジェクトが生まれる」ことへの期待を表明した。

 ブルームバーグによると、岸田首相は、大手企業によってメタバースプロジェクトが発表されると示唆し、次のように述べた。

 「日本の大手企業によって、メタバースで価値のある経済圏を構築する意欲的な大型プロジェクトが世界に向けて発表されると聞いている」

●バイナンス、日本でのサービス開始を確認
 
 「サプライズ」ビデオメッセージの中で、取引所バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは、イノベーションと新興業界に対する日本のオープンな姿勢と明確で友好的な規制枠組みを称賛し、この業界における「主力リーダー」であると評した。

 ジャオ氏は続けて、「バイナンスは、22年11月にSEBCを買収して以来、再び日本市場に参入できることを大変うれしく思っている。そして当社は、8月からフルサービスを提供する予定だ」と述べた。

 同社は、22年11月に日本の暗号資産取引所であるSEBC(サクラエクスチェンジビットコイン)を買収した。

 もう1人の登壇者である自民党の政務調査会長、萩生田光一氏は、日本にはすでに個人を保護するための厳格な規制があり、政府、政界民間が連携してWeb3の推進に取り組んでいると述べた。

 萩生田氏は、Web3のグローバルな性質と、グローバルネットワーク構築の重要性を強調した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/japans-prime-minister-stresses-govs-focus-on-web3-growth-says-major-company-will-unveil-ambitious-metaverse-project.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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