韓国、CBDC実証実験の候補地に済州・釜山・仁川を選定

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 韓国銀行(中央銀行)は、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の実証実験を行う地域を3つに絞り込んだ。しかし、その中にソウルは含まれていないという。

 IT朝鮮によると、候補地として選ばれた地域は済州、釜山、仁川。

 中銀は最終的に3つのうちから1つを選ぶ。その後、CBDC決済を受け入れることができるフランチャイズを確保し、大衆レベルで決済と流通の実験を開始するという計画だ。

 民間試験は24年に予定されている。中銀は、予想される利用者数と地域経済への影響を考慮した上で、試験地域を選定する。

 ある商業銀行の関係者は次のように語った。

 「釜山の場合、対象となる国民が非常に多く、韓国銀行への負担が大きすぎるため、次に人口の多い済州に意見が大きく傾いている」

 同関係者は、CBDCの電子ウォレットアプリを使えば、地元住民だけでなく観光客もプロジェクトに参加することができると説明。

 続けて、「われわれは、大型マートなどの流通企業と連絡をとっている」と語った。

 韓国銀行関係者は、「実証実験は滞りなく順調に準備が進められている」と述べている。

●「多くの」国民と企業が動く

 地域的なCBDC実証実験は、韓国の地域通貨の発行と流通に似ていると報道は指摘している。

 地域通貨は地方政府によって発行され、その使用は地理的に制限されている。

 済州、釜山、仁川は現在、それぞれ「タムランジョン(済州銀行が運営)」、「トンベクジョン(釜山銀行が運営)」、「インチョンe-ウム(コナアイとNH農協銀行のコンソーシアムが運営)」を発行している。

 しかし、こうした代替通貨とは異なり、CBDCにはまだ克服すべき多くの技術的障壁があると報道は指摘している。

 あるIT業界関係者は次のように語った。

 「韓国銀行は大規模なリテール決済システムプロジェクトを計画しているため、非常に多くのIT人材を必要としている。大企業を含め、多くの関連人材が動き出している」

 中銀は試験結果を踏まえ、対象地域を順次拡大していくと予想される。

 一方、報じられている通り、KEBハナ銀行はCBDC実証実験とステーブルコインの代替手段について、韓国銀行と協力する予定だ。

 ハナ銀行は暗号資産(仮想通貨)分野関連の研究に投資しており、一方で韓国銀行は多くの商業銀行パートナーと協力しCBDCに取り組んでいる。

 中銀は少なくとも20年以降からCBDCプロジェクトに取り組んでおり、現在は第1段階を終え第2段階に入っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/south-koreas-cbdc-pilot-take-place-jeju-busan-incheon-excluding-seoul.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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