3AC創業者が設立の暗号資産取引所OPNX、暗号資産貸借業のホドルノート買収に応札(再掲)

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 破綻したヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルの創業者が設立したデジタル資産取引所であるOPNXが、苦境に陥っている暗号資産(仮想通貨)貸付会社ホドルノートの買収を申し出た。

 OPNXは、債権者への一部支払いに充てるため、3000万ドル相当のFLEXデジタル・トークンをホドルノートに投入することを申し出た。この件に近い情報筋と条件規定書を引用し、ブルームバーグが報じた。

 ホドルノートの取締役らが直接ユーザーに対し入札に関するeメールを送ることについて、再建を監督する暫定管財人が反対したため、この申し出は裁判所に提出された。

 OPNXは、この資本注入の後、ホドルノートの75%を所有する見込みだ。

 債権者がこの案に賛同すれば、FLEXやその他のトークンで債権額の30%を受け取るか、会社の資産プール全体の最大95%から割合に応じた支払いを受けることになる。

 OPNXの創業者の1人であるマーク・ラム氏は、「ホドルノートのプラットフォームには大きな可能性があると考えており、彼らと密接に協力することを楽しみにしている」とコメントした。

 スー・ジュー氏及びカイル・デイビス氏は、マーク・ラム氏及びスドゥ・アルムガム氏と協力し、暗号資産関連の破産債権を取引するためにオープン・エクスチェンジと呼ばれるOPNXを設立した。

 しかし、このプラットフォームはドバイで規制上の精査に直面している。同国の規制当局は、必要な認可を得ずにOPNXを宣伝しているとして、デイビス氏とジュー氏に戒告文を送付した。

 注目すべきことに、ジュー氏とデイビス氏はOPNXの最初のアイデアに貢献しているが、その後はこのプラットフォームから距離を置こうとしている。

●OPNX、ホドルノートの復活目指す

 シンガポールに本社を置き香港で営業しているホドルノートは、22年に財務問題に陥り出金を停止した。同社はその後、裁判所による再建手続きに入った。

 ホドルノートの創業者であるサイモン・リー氏とシュ・ジュンタオ氏は以前、債権者の利益のために清算よりも良い代替手段として事業売却を提案していた。

 しかし、23年に主要債権者がこの再編案を拒否し、清算を支持した。

 OPNXは、このデジタル資産市場の崩壊による機会を活かし、ホドルノートを収益力のあるベンチャーとして復活させることを目指している。

 一方、スリー・アローズ・キャピタルの創業者であるスー・ジュー氏とカイル・デイビス氏は、破綻の調査に全面的に協力しなかったとして清算人らから告発されている。

 清算人らは、両氏からの13億ドルの回収を模索している。

 ジュー氏はこれに対し、協力のための努力が悪意に晒された、清算人らが得た裁判所命令には根拠がない、と主張した。

 デイビス氏は最近、米国籍を離脱しているため、米国の裁判所は自分への管轄権を有しないと主張している。

 同氏は先週提出した裁判所文書の中で、「誤解を避けるために、米国の裁判所の管轄権を受け入れることも、服従することもない」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-exchange-opnx-bids-take-over-hodlnaut-singapore-capital-injection-of-30-million-expected.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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