ペイパルが暗号資産ハブを公開:暗号資産統合の新機能

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 決済大手のペイパルが、アカウント内でビットコイン(BTC)やその他の暗号資産(仮想通貨)を保有、やり取りできる新機能を立ち上げた。

 ユーザーは、暗号資産ハブと呼ばれるこの新機能によって、様々な暗号資産の残高を持てるだけでなく、これらのデジタル資産を使った取引を行えるようになる。

 ペイパルのユーザーは、暗号資産ハブにアクセスすることで、暗号資産の売買や授受を行えるようになる。

 さらに、暗号資産の売却による利益をペイパルを通じた買い物に使用する選択肢もある。

 また、ユーザーは、ペイパルのステーブルコインであるペイパルUSD(PYUSD)と他の暗号資産を交換できる。

 ユーザーは暗号資産ハブで残高を持つが、実際にデジタル資産を所有するわけではない点には留意すべきだ。

 その代わり、パクソスやその他の認定サービス提供者が、これらの暗号資産の保管、取引、送金サービスを行う。

 「暗号資産ハブを利用できるかどうかは、ペイパルの個人アカウントと良好な残高を有しているか、そして当社が必要な個人情報の提供を受けて確認しているかに依存する。ペイパルの個人アカウントを通じてアクセスすることで、残高の一部としてのみ暗号資産ハブを利用できる」と同社は述べた。

 さらに、ユーザーは認証のために、名前、住所、生年月日、納税者番号などの必要な個人情報を提供しなければならない。

 ただし、ハワイの住人は今のところ暗号資産ハブにアクセスできない。

●ペイパルが暗号資産ハブと個人アカウントを接続

 ペイパルは、暗号資産ハブとユーザーの個人アカウントを自動的に接続し、個人アカウントのログイン認証情報が暗号資産ハブのアクセス認証情報として機能する。

 最初に暗号資産ハブにアクセスする際には、認証手続を行う必要がある。

 「暗号資産ハブの一部利用では、本人確認のために顔写真やその他のバイオメトリクス情報の提供が要求される場合がある」とペイパルは述べた。

 同社は、アカウントの認証情報やパスワード、その他の識別コードの管理とセキュリティの維持はユーザーの責任だと付け加えた。

 ペイパルは、プロフィールの住所や郵送先住所、Eメールアドレスなどの個人情報を最新に保つことを推奨している。

 ペイパルはこの暗号資産ハブの導入の直前に、ステーブルコインのペイパルUSDを間もなく開始すると発表していた。

 このドルペッグ資産を発行しているのは、ブロックチェーン・インフラ会社で以前ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)を発行していたパクソスだ。

 ペイパルUSDの保有者は、ペイパルのネットワーク内でそれを米ドルのほか、ビットコイン、ビットコインキャッシュ(BCH)イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)などの同社がサポートしている他の暗号資産と交換できる。

 一方、マキシン・ウォーターズ議員(民主党・カリフォルニア州)は、ペイパルのステーブルコイン立ち上げを批判しており、先に進む前に連邦の規制承認を待つべきだったと主張している。

 同氏は最近の声明で、「連邦の規制体制がまだ存在していない中、ペイパルがステーブルコイン立ち上げを選択したことを深く懸念している」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/paypal-unveils-cryptocurrencies-hub-a-new-crypto-inclusive-feature.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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