ビットコインETF、SECが判断延期で頓挫

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 ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)申請企業は、SEC(証券取引委員会)がアーク・インベストの現物ビットコインETF申請の延期を決定したことで逆風に直面している。

 次に申請判断を控えているのはビットワイズ・ビットコインETFトラストで、SECは9月1日までに承認、却下、延期のいずれかを判断しなければならない。

 その1日後がブラックロック、ヴァンエック、ウィズダムツリー、インベスコによるETF申請の判断期限で、他の申請もその数日後に期限が設定されている。

 暗号資産(仮想通貨)愛好家や観測筋は、これら期限を注意深く見守っており、今回はこれまでの試みとは異なり、現物ビットコインETFが規制当局による承認を得られるのではと期待している。

 これまでSECは、先物市場は現物ビットコイン市場よりも厳しい監視を受けているとし、ビットコイン先物契約を裏付けとするETFだけを承認してきた。

 しかし、ETF申請の承認についてはほぼ完ぺきな実績で知られるブラックロックが関与したことで、ビットコイン現物ETFがついに承認されるかもしれないとの期待が高まっている。

 それでも、ブルームバーグが最近の記事で取材した専門家は、アーク・インベストの申請延期に続き、次のETF申請についても、さらなる延期の可能性が高いとの見解を示している。

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストであるジェームズ・ザイファルト氏は、「これらの決定も同様に遅れることが十分に予想される」と述べ、次のように続けた。

 「この見方を変える可能性があるのは、グレイスケールがSECを相手にとって起こした訴訟で決着がついた場合だけだが、その場合でも、これらの期限が延期される可能性は高い」

 グレイスケールは、同社ビットコイントラストファンドの現物ETF転換をめぐり、SECに対して訴訟を起こした。

 ザイファルト氏は記事の中で、SECによるETF審査期間は申請後45日間であると説明している。

 しかし、SECは決定を2回まで延期することができ、その場合、さらに90日と60日と期限を延ばすことができる。

 ブルームバーグによると、すでに多くの観測筋はSECが9月にも決定を延期すると予想している。

 SECができる限り決定を遅らせるだろうと予想する人の中には、機関投資家向け暗号資産プラットフォームFRNTファイナンシャルのステファン・ウーレットCEO(最高経営責任者)もいる。

 同氏は、「ETF申請の基本的なケースは、委員会が何年も行ってきたことを行い、決定を遅らせるためにあらゆる権限を使うというもの。これらの商品が最終的に承認されたとしても、承認できる最初の段階で承認されるというのは、非常に驚くべきことだ」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-etf-hopefuls-face-setback-as-sec-delays-ruling.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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