マイクロソフトとレベルFi、DeFiの課題克服のためAI活用ソリューションを立ち上げ
マイクロソフトとレベルFiが、DeFi(分散型金融)業界が直面する課題への対処を目的とした、AI(人工知能)活用ソリューションの立ち上げで提携した。
DeFiエコシステムは、セキュリティ・ハッキング、不十分なリスク管理ポリシー、手作業での実行手続など、複数の重要な課題に取り組んでいる。
これらの課題は、ユーザーの信頼の欠如に繋がり、DeFi分野への新規参加者にとって大きな障害となり続けている。
レベルFiはこれらの障害を克服するため、マイクロソフトと協力してAIポートフォリオ管理アシスタントのモーフィアスを立ち上げた。レベルFiが16日に、ミディアムへの投稿で発表した。
モーフィアスは、機械学習を通じたポートフォリオ管理の知見とオンチェーン監視を提供することで、ユーザーが複雑なDeFiの世界を渡り歩く手助けをすることを目的としている。
このAI活用アシスタントは、市場の異常を検出し、ポートフォリオ管理、リスク軽減、よくある落とし穴の回避でユーザーをサポートする。
発表によると、「モーフィアスは、よくある落とし穴やプロトコル関連のリスクを避けつつ、DeFiで達成し得る真の利益と可能性を発見する手助けができる」という。
モーフィアスは、プロトコル用とユーザー・ウォレット用の2つのコアAIエンジンで構成される。
プロトコル・エンジンは、リアルタイムでユーザーを保護するために、セキュリティ攻撃やプロトコル・リスクをスキャン、追跡、対処する。
ユーザー・エンジンは、ポートフォリオのポジションを監視し、市場の急落に対応し、ユーザーの損失を軽減する手助けをする。
これら2つのAIエンジンを組み合わせることで、ユーザーは、より優れた管理と自信を持ちながらDeFi分野を渡り歩くことができる。
以前はランプと呼ばれていたレベルFiは、分散型で最大10倍のレバレッジ取引を提供するプラットフォームだ。
●レベルFiとマイクロソフト、さらなる製品に取り組む
レベルFiとマイクロソフトは、モーフィアスに加え、資産トークン化、実世界資産、オン/オフチェーン決済の革新的なソリューションにも取り組んでいる。
レベルFiは既に、香港でこれらの分野の活動を始めており、さらなる開発を推進する予定だ。
「レベルFiはこれまで通り、DeFiユーザーに新しく革新的なソリューションを提供し、世界中のDeFiアクセス民主化のけん引役であり続ける」と同社は述べた。
注目すべきことに、暗号資産分野でレベルFiは有名なわけではない。同社のトークンの時価総額は現在約2200万ドルで、上位500には入っていない。
しかし、同プラットフォームは、バイナンスやコインベースなどの大手取引所での取引で、認知度を高めている。
当記事執筆時点で、同社のトークンであるレベルFi(LEVER)は1LEVER=0.00119666ドルで取引されており、過去1日間で19.4%下落、過去14日間で約6%上昇している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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