バイナンス、決済事業者の問題を理由にSEPAでのユーロ出金を制限
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのヨーロッパユーザーは、SEPA(ユーロ決済圏)の送金問題により、法定通貨の出金に関する問題に見舞われている。
バイナンスのカスタマーサポートは、最近同社取引所で「多額のユーロ」を購入したが、そのユーロを銀行口座に出金できない、あるいは同取引所での売却を実行できないとする苦情がヨーロッパユーザーから寄せられたことを受け、メッセージを発信した。
そのメッセージによると、ヨーロッパでバイナンスを利用する顧客の間で、SEPA送金に関する問題により、法定通貨での出金に関する問題が発生しているという。
「ご指摘の問題について、申し訳ございませんが、SEPAを通じたユーロの出入金を一時的に停止しています」とカスタマーサポートは述べた。
バイナンスのカストマーサポートは、8月20日にX(旧ツイッター)で発信したメッセージで情報を共有(現在投稿は削除されている)。それによると、同社はSEPAを通じたユーロでの出入金を停止しているという。また、SEPA送金の具体的な回復時期については見通せないとし、決済業者が「これらの取引に対応できなくなった」と伝えた。
「これに伴うご不便をお詫びし、できるだけ早く解決するため積極的に取り組んでいます」とカスタマーサポートは述べた。
被害に遭ったユーザーは、「カスタマーサポートによると、バイナンスが新しい決済業者を見つけるのを待つ以外、何もできることはなないという。ユーザーにユーロを購入させ、その直後にアクセスできないようにするというのは、バイナンスではなく詐欺的な取引所で起こるようなことだ」と述べた。
バイナンスはその後の対応で、Xに投稿したカスタマーサポートのメッセージは間違いであり、SEPAを通じた出入金サービスは当初の発表通り9月25日まで継続すると述べている。
●バイナンス、カスタマーサポートによる誤った案内後SEPAサービスの継続を明確化
今回の動きの2カ月前、バイナンスは現在のユーロ銀行パートナー「ペイセーフ・ペイメント・ソリューションズ」がバイナンスのサポートを終了するとユーザーに伝えていた。
6月27日、バイナンスは顧客に向けたメールの中で、ペイセーフによるユーロサポートは9月25日をもって終了すると発表。
同社はSEPA銀行送金を通じてユーロでの出入金を処理する代替サービスプロバイダーに移行する計画であるとしているが、新たなサービスプロバイダーはまだ明らかにされていない。
この日まで、バイナンスドットコムにおけるさまざまな法定通貨の出入金や、暗号資産の売買に関する既存の処理方法は変わらないとした。
バイナンスの広報担当者は、9月25日までに、規制遵守手続きの一環として一部のユーザーに追加情報を求める可能性があると説明している。
その結果として、アカウントの閉鎖につながる可能性もある。バイナンスは、SEPAサービスが終了するまでに代替手段を提供するとしている。
「バイナンスアカウントへの入金に使用する銀行情報の更新が必要となります。9月25日以降も引き続きSEPAサービスを利用するためには、新たな条件に同意していただく必要がある場合があります」と広報担当者は説明ししている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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