イーサリアム再ステーキングの潮流、EigenLayerの預金総額が350億円に急成長

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●TVLの急増

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の再ステーキングを行うプロトコル「EigenLayer」は22日、第2次再ステーキング募集を開始し、その上限に即日到達した。データサイトDUNEによると、ロックされた資産総価値は14万1241ETH(347億円)に達している。

EigenLayerは、イーサリアムのステーキングに利用されるETHから派生したLST(リキッドステーキングトークン)を運用し、他のプロトコルでの再ステーキングを可能にする。ETHネットワークのセキュリティを活用して、EigenLayer上で独自のモジュールを構築する外部プロジェクトへと振り向けられるコンセプト。

このプロトコルの第1フェーズは、6月にイーサリアムのメインネット上で開始された。現在、9万9921stETH、1万9917rETH、2万1402cbETHが預けられている。

●NFT「EigenWorlds」無料ミント開始

EigenLayerは「EigenWorlds」という新しいNFTコレクションをリリースし、24日から無料ミントを開始している。

EigenWorldsはあらゆるユーザーが取得可能で、基本的にEigenLayerエコシステムで使用する自分の名前とエンブレムを表現する。プロトコルの利用状況に併せて3段階のティア(階層)に分かれているが、それらの機能の詳細については近日公開予定とされる。

今後、EigenLayerは、テストネット上で再ステーキング利用者(オペレーター)向けに委任機能を実装する予定。これに向けて、EigenLayerプロトコル上で動作するアプリケーション「AVS(Actively Validated Services)」の準備が進行している。

例えば、EigenLabsが開発したAVSである「EigenDA」は、独自のデータ可用性(DA)レイヤーを提供する。L1ブロックチェーン「Celo」やL2ロールアップ「Mantle」の採用が決定しており、対象ネットワークのセキュリティ特性を強化する可能性がある。

別のAVSとしては、ZK(ゼロ知識証明)を利用したクロスチェーンメッセージングサービス「Lagrange」がある。EigenLayerの再ステーキングパワーの活用により、状態証明のセキュリティを更にスケールさせることが期待されている。

EigenLayerの開発チームEigenLabsは、3月にBlockchain Capital主導の下、約70億円のシリーズA資金調達を完了した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://coinpost.jp/?p=478775

CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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