伝統的資産の運用大手フランクリン・テンプルトン、SECにビットコイン現物ETFを申請
カリフォルニア州サンマテオに本社を置く世界最大級のグローバル運用会社フランクリン・テンプルトンは、ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)ブームに加わり、12日にSEC(証券取引委員会)に申請を行った。
「フランクリン・ビットコインETF」と名付けられたこのファンドは、主に「保管機関がファンドに代わって保有する」ビットコインで構成される。
このファンドでは、コインベース・カストディ・トラスト・カンパニーがビットコインの保管者となり、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが現金の保管者、管理者および名義書換代理人となる。
ファンドの株式はCboe BZX取引所で上場・取引される予定。ファンドのティッカーはまだ提出されていない。
さらに、フランクリン・テンプルトンは、ビットコイン価格と潜在的な価格操作を防ぐため、主要暗号資産(仮想通貨)基準指数プロバイダーであるCFベンチマークス・インデックスを使用する。
約1兆4000億ドルの運用資産を有するフランクリン・テンプルトンは、5月に機関投資家をターゲットとしたブロックチェーン株式ファンドをSECに申請した。
同社はまた、ステラ・ブロックチェーン上で運用されるMMF(マネー・マーケット・ファンド)など、他の暗号資産関連商品にも関与している。4月には、ポリゴンでトークン化された投資信託をローンチした。
●ビットコインETF競争
フランクリン・テンプルトンの現物ビットコインETF申請に先立ち、SECは8月にウィズダムツリー、ヴァルキリー、フィデリティ、ヴァンエック、ビットワイズ、インベスコによる同様のETF申請に対する判断延期を発表している。
SECは多くのビットコイン先物取引商品を承認しているが、ビットコイン関連ETFがいつ販売されるかは明らかでない。しかし、承認された場合、暗号資産業界にとって画期的な出来事になることは間違いない。
ビットコイン報酬アプリLolliのCEO(最高経営責任者)兼共同創設者であるアレックス・アドルマン氏は、「フランクリン・テンプルトンがビットコインETFを申請するという動きは、ビットコインETF承認を求める動きにさらなる勢いと緊急性を加えるものだ」と述べた。
同氏はクリプトニュースに対し、今回の申請について「グレイスケールのSECに対する最近の勝利を増大するものである」と語った。
「ブラックロック、フィデリティ、インベスコのような業界大手と並んでフランクリン・テンプルトンという、トップ10の資産運用会社のうち4社がこの競争に参加したという事実は、ビットコインが世界的な需要を持つ望ましい主要投資手段として認知されてきていることをさらに強調するものだ」
コインゲッコーのデータによると、この発表を受けビットコインはわずかに上昇し、12日午前10時3分(米国東部時間)、2.6%高の1BTC=2万6294ドルとなっている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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