ユニオンバンク・オブ・フィリピン、暗号資産取引提供のため中央銀行の認可取得

philippines_9882850_s.jpg

 フィリピンのユニオンバンクが、VASP(暗号資産サービス・プロバイダー)として営業するためのライセンスをBSP(フィリピン中央銀行)から取得した、同国初の、そして唯一の銀行となった。

 同行は、フィリピンでは初めて中央銀行から「営業許可証」を取得した。他には、フィリピン・デジタル・アセット・エクスチェンジ、マヤ、Coins.phなどの金融機関がこのVASPライセンスを保有している。

 アボイティス傘下の同行は声明の中で、自社のオンライン・モバイル・アプリは、単一のモバイル・プラットフォームで従来の銀行取引とデジタル資産の管理、そして暗号資産(仮想通貨)取引を行えるプラットフォームを提供する、と述べた。

 エドウィン・バウティスタ社長兼CEO(最高経営責任者)は、この動きはユニオンバンクにとって大きな前進を意味すると語った。現地メディアは、同行は銀行業界に革命を起こそうとしていると報じた。

 「このライセンスを取得したことで、より画期的な機会を得られるだけでなく、自社のデジタル能力が強化され、顧客との関わり方がさらに改革される」

●新機能を導入

 ユニオンバンクは、顧客がモバイル・アプリを通じて直接ビットコイン(BTC)を売買できる新機能も発表した。この機能は、23年第4四半期に開始する予定だ。

 ユニオンバンクの新興技術部門で責任者を務めるキャシー・カサス氏によると、金融情勢は「前例のないペース」で進化しており、同行は変化する顧客のニーズに対応する態勢を整え、それに尽力しているという。

 「常に変化するこの時代において、このライセンスの追求は、時代についていくだけでなく、将来を考え未来に備えるためのものだ」

 ユニオンバンクは、一部の個人顧客に対し、まずはビットコインとイーサリアム(ETH)を含む暗号資産のカストディ及び取引サービスの試験プログラムを提供するため、主力プラットフォームのハーモナイズを22年11月に稼働した。

 同行は19年、マカティ市のデジタル支店「The ARK」にフィリピン初の双方向暗号資産ATMを設置している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/union-bank-of-philippines-secures-central-bank-license-offer-crypto-trading.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ