ウォルマートがメタバースに参入、「人気のおもちゃ」で子ども呼び込む

walmart_22059433_s.jpg

 米小売企業のウォルマートが、ロブロックスなどのメタバースプラットフォームの人気にあやかろうとする企業への仲間入りを果たしたが、その戦略は子ども向けであると批判を浴びている。

 暗号資産(仮想通貨)ニュースアウトレットのザ・ブロックによると、ウォルマートの2つの部門であるウォルマート・ランドとウォルマート・ユニバース・オブ・プレイは、ロブロックス向けにゲーム感覚で楽しめるいくつかの新しい体験をローンチする予定だ。ファッションショーに参加できるものや、ジュラシックパークをテーマにした卵を集めるゲームなどがあるという。

 ゲームでは、プレイヤーは特定のゲーム内トークンや賞品、そしていわゆる「バーチ(仮想商品の略)」を獲得することができる。

 ウォルマートは、少なくとも22年初頭からメタバースに深く踏み込むのではないかと予想されていた。同社からの特許出願が相次ぎ、暗号資産やNFT(非代替性トークン)、メタバースに進出する計画が明らかになったためだ。

 ロブロックスの採用については公式にはコメントしていないが、ウォルマートUSの最高マーケティング責任者であるウィリアム・ホワイト氏は、「顧客がロブロックスに多くの時間を費やしている」ため、ロブロックスを選んだと述べたとザ・ブロックは報じている。

●子ども向け戦略

 ロブロックスの日間アクティブユーザーの25%近くが13歳以下の子どもであることから、ロブロックスもそれを利用するウォルマートも批判的な意見を受けている。

 またウォルマートは、「欲しいおもちゃのリストを作るのがこんなに楽しいことはない!ウォルマートで全部見つけよう」というメッセージを発信するなど、特に子どもをターゲットにしているようだ。

 ザ・ブロックによると、米国の非営利団体トゥルース・イン・アドバタイジングは4月、ロブロックスが広告ルールに関して「完全に責任を放棄している」とし、FTC(連邦取引委員会)に苦情を申し立てた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/walmarts-entry-into-roblox-metaverse-guides-kids-discover-top-toys.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ