スイスのデジタル資産向け取引所SDX、6行目の銀行を迎え入れる

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 70億ドルの資産を抱えるスイスの有名地方銀行であるヒポチカーバンク・レンズバーグが、SDX(シックス・デジタル・エクスチェンジ)に加わった6行目のスイス銀行となった。

 SDXは27のプレスリリースで、CSD(証券集中保管機関)の新たなメンバーとしてヒポチカーバンク・レンズバーグを迎え入れたと発表した。

 チューリッヒに本社を置くシックスグループによって運営されているSDXには、ベルナー・カントナルバンク、クレディ・スイス、カイザー・パートナー・プライベートバンク、UBS、チューリヒ州立銀行などの有名なスイスの銀行が加入している。

 SDXのCSDに加入することで、ヒポチカーバンク・レンズバーグはデジタル債券や株式など、ブロックチェーン基盤のプラットフォームで取引されるさまざまなデジタル証券にアクセスできるようになる。

 ヒポチカーバンク・レンズバーグのマリアンヌ・ウィルディCEO(最高経営責任者)は、「SDXへの加入は、デジタル資産における当行の存在感を高める重要な一歩となる」とコメントしている。

 「トークンの発行やカストディだけでなく、信頼できる取引の場でのデジタル価値権利の上場も視野に入れている。SDXのエコシステムは当社の目標にシームレスに合致しており、この協力を心から楽しみにしている」

●スイス、ヨーロッパの暗号資産導入をリード

 スイスは、暗号資産(仮想通貨)の成長を促進する規制環境を整備し、暗号資産導入における先駆者としてその地位を確立している。

 BitcoinCasinosのデータによると、同国の暗号資産導入率はヨーロッパ諸国の中で最も高く、23年に21%に達している。

 スイスは暗号資産フレンドリーな姿勢を取る中で、複数の暗号資産プロジェクトを立ち上げている。

 4月、スイス政府が全額出資する個人向け銀行ポストファイナンスは、規制対象の暗号資産バンキングサービスの提供を開始するため、暗号資産銀行Sygnumと提携した。

 この提携の一環として、ポストファイナンスは250万人の顧客に対し、世界最大の暗号資産の2つであるビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)の売買・保管サービスの提供を開始。将来的にはさらに多くのトークンが追加される予定だという。

 また、スイスポストは5月、物理的バージョンとNFT(非代替性トークン)バージョンをAI技術によって統合した、暗号資産切手の新バージョンを導入した。

 さらに、SNB(スイス国立銀行、中央銀行)は、SDXでホールセール型CBDC(中央銀行デジタル通貨)を発行する計画を発表している。

 SNBのトーマス・ジョルダン会長は「ポイント・ゼロ・フォーラム」で、「これは単なる実験ではなく、銀行準備金と同等のリアルマネーとなり、市場参加者との実際の取引を実験することを目的としている」と語った。

 スイスの投資銀行クレディ・スイスもまた、SFA(スイスサッカー協会)と協力し、NFTコレクションを発表した。

 イーサリアム上で鋳造され、スイス女子代表チームのメンバーが描かれた756個のNFTは、7月11日から同行のデジタルバンキングアプリであるCSXで購入できようになった。

 収益はチームや女子サッカーを支援するその他団体に寄付されるという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/sdx-welcomes-6th-exchange-fold.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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