インベスコとギャラクシー、現物イーサリアムETFの立ち上げ目指す

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 デジタル資産商品を検討する運用資産会社が増加する中、インベスコとギャラクシー・デジタルは現物イーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)の導入を目指している。

 ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は29日、X(旧ツイッター)への投稿で、インベスコとギャラクシー・デジタルが「インベスコ・ギャラクシー・イーサリアムETF」と名付けられた現物イーサリアムETFを申請したと明らかにした。

 同社のS-1登録届出書によると、「インベスコ・ギャラクシー・イーサリアムETF」は、別のカストディアン(未発表)でイーサリアムを保有することで、「イーサリアムの現物価格のパフォーマンスを反映」するとのことだ。

 提出された書類には、インベスコがスポンサーで、ギャラクシー・デジタルが「執行代理人」であり、イーサリアムを売却して投信の経費を支払うと記されている。

 ますます多くの運用会社が規制当局から現物イーサリアムETFの承認を待つ中、インベスコとギャラクシーもそのリストに加わることになる。

 米SEC(証券取引委員会)は最近、アーク21シェアーズとヴァンエックからの申請に対する判断期限を12月25日-26日に延期した。

 SECは、規則変更案と関連する問題を検討するため、さらなる時間が必要だと主張している。

●先物イーサリアムETF、来週にも承認される可能性

 現物イーサリアムETFの実現には時間がかかるかもしれないが、先物型のイーサリアムETHは早ければ来週にも承認される見込みだ。

 投資会社はすでに、イーサリアム先物商品をポートフォリオに加える準備を始めている。

 例えばヴァンエックは、近日中にシカゴ・オプション取引所に上場される予定のイーサリアム・ストラテジーETF(ティッカー:EFUT)について発表している。

 別の資産運用会社であるヴァルキリーも、既存の「ビットコイン(BTC)・ストラテジーETF」を「ヴァルキリー・ビットコイン&イーサリアム・ストラテジーETF」に名称変更し、イーサリアム先物へのエクスポージャーを提供する計画であるという。

 ビットワイズも9月28日にイコールウェイト型ビットコイン・イーサリアム先物ETFの目論見書を提出しており、来週にも発売される見込みだ。

 さらに、Kelly ETFsはハッシュデックスと提携し、近い将来に先物イーサリアムETFを提供する。

 現物ビットコインETFと同様、SECは市場操作や投資家の脆弱性への懸念を理由に、まだ申請を承認していない。

 しかし、先物イーサリアムETFはSECから承認を受ける可能性が高いようだ。

 先物イーサリアムETFは、基礎となるスマートコントラクト資産ではなく、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引される先物契約に直接投資する。

 SECは、先物ETFをCMEが監視できるコモディティ(商品)とみなしており、価格操作から投資家を守ることができると考えている。

 実際、SECが10月上旬、先物イーサリアムETFの承認を開始する可能性があるとの報道があり、参入を熱望する資産運用会社の間で大きな関心を集めている。

 記事執筆時、イーサリアムは先物ETF導入への期待にけん引され、1ETH=1600ドル前後で積極的に取引されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/invesco-galaxy-pursue-spot-ether-etf-application.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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