米SECのイーサリアム先物ETF承認で非証券性を確認とCFTC元会長
米SEC(証券取引委員会)がイーサリアム(ETH)先物のETF(上場投資信託)を承認したことで、イーサリアムの非証券性が正式に確認されたと、米CFTC(商品先物取引委員会)元会長およびa16zクリプトの政策責任者であるブライアン・クインテンツ氏が3日のXへの投稿で述べた。
2日、イーサリアムの価値に連動する先物契約を追跡する9種類のETF商品が市場に登場した。
このうち5種類はイーサリアム先物のみを保有し、残りの4種類はビットコイン(BTC)とイーサリアムの先物契約を組み合わせて追跡する。
グレースケールも自社のイーサリアム・トラストを現物イーサリアムETFに転換することを検討している。
●イーサリアムETF、初日の取引高は200万ドル以下
新たに立ち上げられたETFの中では、ビットコインとイーサリアムを組み合わせて追跡するヴァルキリーのBTFが、取引高88万2000ドルで他をリードした。
BTFは21年10月からビットコインのみの先物ETFとして取引されていたが、イーサリアムを含むよう戦略が変更された。
これらイーサリアムETFの初日の取引高を21年10月のプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF(BITO)の発売日と比較すると、イーサリアムETFの売れ行きは比較的緩やかであったことは明らかだ。
BITOの初日取引高は10億ドルを超えていた。
ブルームバーグのETFシニアアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、イーサリアムETFの取引高は控えめに見えるかもしれないが、典型的な従来型ETFの発売と比べると比較的大きなものであると指摘している。
しかし、投資家は一般的に先物契約に基づく商品より現物ETF商品を好むと同氏は述べた。
バルチュナス氏はまた、これらETF商品をすべて同日にローンチするというSECの決定について、単一のファンドが市場を独占することを防ぐ狙いであると説明している。
●ボラティリティ・シェアーズ、イーサリアム先物ETFの上場計画を中止
イーサリアム先物およびETFへの関心が高まっているにもかかわらず、この市場への参入に慎重な企業もある。
ETF提供企業のボラティリティ・シェアーズは最近、現在の環境では大きな機会を見いだすことができないとして、同様の商品の上場計画を中止した。
CFTC元会長もこの動きについて意見を述べている。
「ここまでこんなにも時間がかかったことは馬鹿げているし、侮辱的である。しかし、これは暗号資産(仮想通貨)業界、そしてさらに重要なことにはインターネットの未来にとって大きな勝利である」
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ