暗号資産プラットフォームのリップル、シンガポールでMPIライセンス取得(再掲)

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 暗号資産(仮想通貨)決済大手リップルのシンガポール子会社は、MAS(シンガポール金融管理局)からMPI(主要決済機関)ライセンスを正式に取得した。

 MPIライセンスを取得したことにより、同社シンガポール子会社のリップルマーケッツエイペックは、同国でデジタル決済トークンサービスを提供することができる。

 リップルは6月にMASから原則承認を取得していた。MPIライセンスは、暗号資産の導入拡大に向けた重要な一歩であると、同社は公式発表で述べていた。

 シンガポールの中央銀行であるMASは、これまで14の暗号資産企業にMPIライセンスを付与しており、今週だけでもコインベースやシグナムを含む3社を承認している。

 リップルのブラッド・ガーリングハウスCEO(最高経営責任者)は、シンガポールはMASのリーダーシップの下、「イノベーション、消費者保護、責任ある成長のバランスをとりながら」、主要フィンテック・暗号資産ハブのひとつとなったと述べた。

 「私たちは、優れた人材と現地のリーダーを採用し、過去1年間で人員を倍増させ、シンガポールのような先進的な地域におけるプレゼンスを引き続き拡大していく計画だ」

 リップルはさらに、同社の90%以上の事業が米国外で行われており、アジア太平洋地域は業界プレイヤーからの注目が急速に高まっている地域のひとつであると述べた。

●米国とシンガポールのリップル

 米国におけるリップルの状況は、シンガポールのものとは対照的である。米SEC(証券取引委員会)は20年、リップルとその共同創設者を、同社のネイティブ通貨であるXRP(XRP)を規制当局に登録せずに違法に販売したとして告発していた。

 SECとの長期にわたる争いの後、リップルは7月、XRPを公開取引所で販売したことでは連邦証券法に違反したことにならず、XRPは「証券ではない」とし、訴訟に勝利した。この判決は暗号資産業界にとっての画期的な法的勝利となり、XRP価格を高騰させた。

 一方、シンガポールでの規制の明確性は、「暗号資産ソリューションを探求する企業や機関にとって、安全性と信頼を確保する上で極めて重要であり」、同国の成功に「大きく貢献している」と、リップルは声明の中で述べている。

 同社は、アジア太平洋地域がこの分野で飛躍的な成長を遂げていることから、同地域でのグローバル決済ソリューションの導入に「優先的に取り組む」と宣言している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-platform-ripple-joins-growing-list-of-mpi-license-holders-singapore.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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