マイクロソフトによるアクティビジョン買収:メタバースや暗号資産への影響は?
マイクロソフトがゲーム会社大手のアクティビジョン・ブリザードを正式に買収したことで、暗号資産(仮想通貨)およびメタバースが両社の製品や事業にどのような影響を与えるのか関心が高まっている。
この買収が発表された22年1月、マイクロソフトは、これは「マイクロソフトのゲーム事業の成長を加速させる」と述べたほか、「メタバースへの構成要素をもたらす」と語った。また、「ゲームは(...)メタバース・プラットフォームの開発において重要な役割を果たす」とも主張していた。
ただ、買収が決定的となった10月13日、この件に関するマイクロソフト・ゲーミングの声明の中では、メタバースへの言及はなかった。実際、8月のブルームバーグの取材の際に、マイクロソフト・ゲーミングのフィル・スペンサーCEO(最高経営責任者)は、そのコンセプト全体に懐疑的な見方を示した。
同氏は当時、「メタバースに関する私の見解では、ゲーマーは30年前からメタバースの中にいる。ゲームをプレイする時、ワールド・オブ・ウォークラフトをプレイする時、ロブロックスでプレイする時、レーシング・ゲームをプレイする時、皆が共有された世界にいる」と語った。
同氏はその後、メタバースを「お粗末なビデオゲーム」と呼び、ビデオゲームは長年プレイヤーを3D空間に置いてきたと主張した。「会議室のようなメタバースの構築は、私が多くの時間を費やしたいような場所ではないと気づいた」と同氏は付け加えた。
●マイクロソフトのメタバース計画
実際、マイクロソフトがメタバースについて考えていたのは最初からそのことだったのかもしれない。22年2月のフィナンシャル・タイムズの取材の際に、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、注力しているメタバースの用途として「会議とゲーム」を挙げていた。
同社のメタバース・プラットフォームであるメッシュは、ビジネス・コミュニケーションとゲームの両方の要素を含むプレビューを9月に開始しており、次のように記している。
「組み込みのインタラクティブ・ゲームをプレイして没入的空間の中でチームの絆を深めましょう。まずは、マシュマロを焼いたり、お手玉を投げたり、楽しいアイスブレイクの質問に答えたりするための専用のエリアを見ることができます」
マイクロソフトにおけるメタバースの立ち位置には疑問が残るが、9月に流出した同社の内部文書では、具体的な詳細への言及はないが、Xボックスに暗号資産ウォレットを組み込む可能性が示唆されている。
スペンサーCEOはこの流出文書を重要視していないが、内容を否定はしなかった。同氏は当時ツイッターで、「多くの物事が変化しているため、こうした形で共有された当社のチームの仕事を理解するのは困難だ。実際の計画は準備ができ次第共有する」と述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/microsofts-activision-buy-shift-towards-metaverse-crypto.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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