Web3ゲーム、弱気相場にも関わらず投資家の注目集め続ける

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 Web3ゲームの23年第3四半期の資金調達額は明らかに前四半期より減少しているが、全体的な状況はそれほど悪くなく、投資家の関心はまだ存在する。

 暗号資産(仮想通貨)データ企業のDappRadarは、23年第3四半期は「表面的には穏やかに見えたかもしれないが、ブロックチェーン業界は目に見えない部分で活発に動いていた」と指摘している。

 報告書は、次のように述べている。
 
 「特筆すべきトレンドは、Web2の巨頭たちがWeb3領域に積極的に進出していることである」

 DappRadarの調査によると、Web3ゲームプロジェクトは23年第3四半期に6億ドルを確保し、23年の総投資額は23億ドルに達した。

 しかし、この数字は22年の投資額の30%に過ぎない。DappRadarは、23年に拡大する全く異なる市場力学を考慮する必要があると述べている。

 報告書には次のようにある。

 「利害関係者がこの分野に大きな可能性を見出していることは明らかだ。しかし、23年の資金調達活動が前年の30%に過ぎないという事実は、外部市場の市場を考慮することの重要性を強調している」

 大手テクノロジーVCのA16zアンドリーセン・ホロウィッツ)とその支援プログラムであるSpeedrunは、第3四半期で最も注目される動きとして言及されている。同プログラムは、ゲームと最新技術を融合させたプレシードスタートアップに最大7500万ドルの投資を目指している。

 DappRadarはさらに、23年の資金調達の傾向として、投資会社への「大きな割り当て」がみられ、1億2500万ドル(20.8%)が投資会社に割り当てられたと指摘。ゲーム・メタバース企業は2億1300万ドル(35.5%、)インフラ企業は2億6200万ドル(43.6%)を獲得した。

 報告書は次のように論じている。

 「これは、VC(ベンチャーキャピタル)がこの分野の将来に対して持つ自信とコミットメントを強調するものであり、来るべきWeb3ゲームセンセーションを支援する用意があることを示している」

 第3四半期、ブロックチェーンゲーム部門は、その勢いが弱まっているにもかかわらず、Dapp(分散型アプリケーション)領域においてトップの座を維持したと報告書は述べている。

●良くはないが、悪くもない

 しかし、6億ドルという数字は何を意味するのだろうか?高いのか?それとも低いのか?これは10月16日放送の「テッククランチ・エクイティ・マンデー」で議論された質問である。

 一般的に言うと、「ゲームと暗号資産は別物である」とホストのテッククランチ+編集長のアレックス・ヴィルヘイム氏は述べた。

 暗号資産をゲームに導入するため、多くの企業が長年にわたり巨額の資金を調達してきたが、アクシー・インフィニティーのような例外はあるものの、その大半は大衆に還元されなかった。

 しかし、この数字は何を物語っているのだろうか?

 DappRadarが指摘するように、23年第3四半期の6億ドルは、Web3プロジェクトが同年第2四半期に調達した9億7300万ドルからは減少しているが、それでも22年第4四半期の6億5400万ドルには近い数字となっている。

 「良いとは言えないが、過去の数字と比べれば異常に低いというわけでもない。投資家はゲームとWeb3が交わる点に投資し続けているのだ」とヴェルヘイム氏は述べた。

 結論として、Web3ゲーム企業は第3四半期に減速したが、全体的に弱気な状況ではないと言うことができる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/web3-gaming-continues-garner-investor-attention-despite-bear-market-heres-latest.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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