暗号資産支持派トム・エマー下院議員、8人の候補者と下院議長選挙に臨む
暗号資産(仮想通貨)への支持と規制当局への批判で知られるトム・エマー米下院議員(ミネソタ州選出、共和党)が、下院議長への立候補を表明した。
エマー氏の他に、バイロン・ドナルド下院議員(フロリダ州選出)、ピート・セッションズ下院議員(テキサス州選出)を含む8人が立候補している。
下院院内幹事を務めているエマー氏は近年、暗号資産関連法案の提出に積極的に関与してきた。
同氏の提案の中には、トークンの新たな定義を確立しようとするものや、FRB(米連邦準備制度理事会)によるCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行を阻止することを目指すものなどがある。
また、エマー氏は暗号資産に関する包括的な規制枠組みを支持する姿勢を示しており、SEC(証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー委員長について、暗号資産に対して「嫌がらせによる規制」を行っていると強く批判している。
ケビン・マッカーシー前下院議長(カリフォルニア州選出、共和党)は、エマー氏を推薦していると報じられている。
マッカーシー氏は22日、NBCの「ミート・ザ・プレス」で、エマー氏を今週中に当選させる必要があると語った。
マッカーシー氏は10月初め、フロリダ州選出のマット・ゲーツ下院議員を含む議員たちとの権力闘争の末、下院議長を解任された。
報じられている通り、マッカーシー氏が議会から追い出された後、親暗号資産派のパトリック・マクヘンリー氏が臨時下院議長に任命された。
●暗号資産法案、進展せず
マッカーシー氏の議長解任により、重要な暗号資産法案の進行が遅れていると一部で指摘されている。
マクヘンリー氏率いる下院金融サービス委員会では2つの暗号資産関連法案が審議されているが、この法案の今後の行方は新下院議長が誰になるかによって左右される。
下院議長候補の中では、ドナルド氏とセッションズ氏も暗号資産技術革新への支持を表明している。
ドナルド氏は7月にソーシャルメディアで、議会の無策と厳しすぎるSECが原因となり引き起こされる不確実性を指摘し、ブロックチェーン革新者が米国でビジネスを行うことを阻害していると批判した。
ジム・ジョーダン下院議員(オハイオ州選出)やスティーブ・スカリース下院議員(ルイジアナ州選出)など、他にも何人かの候補者が下院議長の座を獲得しようと試みたが、十分な票を集めることができなかった。
下院は23日に会合を開き、下院議長の投票は早ければ24日に行われる可能性が高い。
また、下院金融サービス委員会はいくつかの公聴会を予定しており、25日にはデジタル資産分野の「イノベーションと競争による金融サービスの近代化」に焦点を当てた公聴会が開かれる。
その他の公聴会では、ハマスや制裁回避、イランの資金アクセスなどが取り上げられる予定だ。
議論の詳細な内容はまだわからないが、エリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)などを含む議員らからは、ハマスがイスラエルへの攻撃を開始する前に暗号資産を通じて数百万ドルをしたことに関して、懸念の声が上がっている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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