バイナンス、香港の新しい暗号資産取引所を通じてライセンス取得か
SCMP(サウスチャイナモーニングポスト)の報道によると、暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンスは、香港で新たに設立された暗号資産プラットフォームと関係を持っているという。そしてこの新しい暗号資産取引所は、同市でライセンスを申請する意向を表明している。
HKVAEXとして知られるこの暗号資産取引所は22年12月に設立され、2月に取引サービスを開始した。
●HKVAEX、香港でのライセンス取得を目指す
SCMPは、機密情報であるとして匿名を希望している同社内部関係者の話として、HKVAEXが香港で暗号資産ライセンスを取得しようとしている動きの背景にはバイナンスがあると報じている。
HKVAEXは、BX Servicesのもとで香港の事業体として運営されているが、同社とバイナンスはリソースを共有しているという。
HKVAEXのウェブサイトでも、コンテンツ検索にバイナンスのサーバーを利用していると記載している。
HKVAEXはバイナンスとの関係についての質問に対し、「当社は香港を拠点とする独立した暗号資産取引所プラットフォームである」と回答した。
HKVAEXは技術・金融サービスの専門家チームによって運営されており、SFC(証券先物委員会)への暗号資産取引所ライセンス申請の準備を積極的に進めている。
●バイナンス、HKVAEXとの関係を否定
バイナンスの代表者は、「HKVAEXはバイナンスのグループ企業ではない」と明言した。バイナンスは「バイナンスグループ」を、「バイナンス関連会社」とは別の、オンラインデジタル資産取引所を中心としたエコシステムとして区別している。
香港に独立した取引所を設立するという動きにより、バイナンスは世界の暗号資産業界でより大きな役割を果たそうとする市場によってもたらされる機会を活用することができるかもしれない。
一方、バイナンスは現在、さまざまなグローバル市場で法的監視や流動性の課題に直面している。
香港が23年に新たなライセンス制度を導入したのは、法的安定性を提供することで暗号資産業界の参加者を引き付けるためであった。
中国とつながりのある数多くの取引所が、この制度の導入以降、香港のライセンスを申請する意向を表明しているが、17年に上海で設立されたバイナンスは、この件に関してほとんど沈黙を保っている。
HKVAEXは香港の暗号資産ライセンスを申請する用意があると明らかにした。HKVAEXは独立して運営しているが、バイナンスのようなグローバル取引所から調達していることを示す証拠もあり、両社の関係は注意深く観察されてきた。
バイナンスとHKVAEXの類似点は、ウェブサイト、共有コード、バイナンスのコンテンツデリバリーのドメインの使用にまで及んでいる。
さらに、両社の利用規約にはほぼ同じテンプレートが使用されており、共通の法律関連情報についても疑問が投げかけられている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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