JPモルガンのJPMコイン日間取引量が10億ドルに、同社はクロスボーダー決済に注目

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 JPモルガン・チェースのデジタルトークン「JPMコイン」は現在、1日あたり10億ドル相当の取引量を記録していると、同社グローバル決済責任者のタキス・ゲオルガコプロス氏が明らかにした。

 ゲオルガコプロス氏はブルームバーグTVとのインタビューで、JPMコインは現在、主に米ドルで取引されていると述べた。また、同行はその利用を拡大しようとしているという。

●JPモルガン、JPMコインでクロスボーダー決済の促進目指す

 JPMコインは、ホールセール顧客がプライベートブロックチェーンネットワークを通じて米ドル・ユーロ建て決済を行うための安全で効率的な方法を提供する。

 1日10億ドルという取引量はかなりの数字であるが、JPモルガンが1日に処理する10兆ドルという膨大な米ドル打で取引量に比べれば、まだごく一部に過ぎない。

 JPモルガンによるブロックチェーン技術への進出は、JPMコインにとどまらない。同社は、ブロックチェーンベースのレポ取引も実施しており、革新的な金融ソリューションの探求へのさらなるコミットメントを示している。

 JPモルガンは、ブロックチェーンを利用した決済用デポジットトークンの可能性を積極的に探っている。

 デポジットトークンとは、シームレスな銀行間送金を可能にするために設計されており、消費者と金融機関双方にとって効率性と利便性を約束するものである。

●「次のステップはリテール型JPMコインの開発」

 ゲオルガコプロス氏は、「この旅の次のステップは、消費者に同様の効率性をもたらすことができるよう、リテール版を開発する方法を考えることである」と述べた。

 ブロックチェーン技術愛好家らは、この技術は既存の金融システムと比べて低コストで即時決済を提供できる可能性があると主張している。

 しかし、従来の決済ネットワークと同じ規模での導入や実験はまだ途中段階である。JPMコインは、決済手段および預金口座台帳の両方の役割を果たす許可型のシステムとして設計されている。

 JPMコインを利用するJPモルガン顧客は、銀行に預金している米ドルをこのシステム内で移行することができる。1JPMコインは1ドルの価値にペッグされている。

 JPMコインは、米国の銀行が支援する初の主要暗号資産(仮想通貨)として、流動性資金の移動とリアルタイム決済を促進する上で重要な役割を果たしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/jpm-coin-facilitates-1-billion-in-daily-transactions.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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