Web3ウォレット企業のバックパック、ドバイで登録を受けた暗号資産事業を開始

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 オールインワンWeb3ウォレット企業のバックパックは、ドバイでVASP(暗号資産サービスプロバイダー)ライセンスを取得した。この承認により、同社はドバイで規制を受けた暗号資産(仮想通貨)取引サービスを開始することができる。

 同社プレスリリースによると、バックパック・エクスチェンジは11月にプライベートベータ版をローンチし、24年初頭に一般へのサービス提供を開始する。ベータ版は現物暗号資産取引機能を備える予定だという。

 ドバイのVARA(暗号資産規制局)からのライセンスは暗号資産取引所のみを対象としており、バックパックの他のデジタル資産サービスは含まれていない。

 同社は取引所開設について、さまざまな機能を盛り込んだ「次世代取引所」と説明している。これには、準備金のゼロ知識証明、カストディのためのMPC(マルチパーティ計算)、低遅延取引執行などが含まれる。

 バックパック・エクスチェンジは透明性を謳っており、不透明な暗号資産取引所を排除しようとしていると、バックパックCEO(最高経営責任者)兼創設者のアルマーニ・フェランテ氏は語った。

 「準備金証明や監査を実施していないなど、1つでも欠陥がある取引所を利用するのが普通であってはならない。検証可能で偽造不可能な台帳こそが、ブロックチェーンが解決する問題であり、バックパック・エクスチェンジはその利点を最大限に活用している」

●ドバイで暗号資産ライセンス承認続く

 ドバイのVARAはここ最近、さまざまな暗号資産ビジネスにライセンスを承認している。しかし、VARAの広報担当者は、「ライセンス手続きは厳格」であり、「責任ある参加者」のみを適格としていると主張した。

 「バックパック・エクスチェンジは、投資家保護とリスク保証を優先する姿勢が評価された」と同広報担当者は述べた。

 「VARAは、必要な前提条件を満たそうとするバックパック・エクスチェンジの姿勢を評価している。そのため、同社はVARA体制内で完全な市場ライセンスを確保した暗号資産取引所のひとつとなった」

 さらに発表によると、バックパック・エクスチェンジは、デリバティブ、証拠金、相互担保などの取引機能の追加に取り組んでいくという。同社コンプライアンスチームは、バークレイズ、ステート・ストリート、HSBC、コインベースといった主要業界プレイヤーでの専門的経験を有しているという。

 バックパックを開発したソラナフレームワーク開発企業のコーラルもまた、NFT(非代替性トークン)プロジェクト「Mad Lads」を主導している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/web3-wallet-backpack-launches-registered-crypto-business-in-dubai.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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