暗号資産プロジェクトは10月だけで詐欺などで5160万ドルの被害に―セキュリティ会社が調査

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 暗号資産(仮想通貨)業界は23年10月に23件のセキュリティ事件に遭い、合計損失は約5161万ドルになる、とBeosinのセキュリティ監査プラットフォームBeosin EagleEyeは報告した。

 これらの損失はハッカー攻撃、フィッシング詐欺、ラグプルの3つの脅威が原因である。

・9月の暗号資産セキュリティ事件から85%減少

 報告によれば、9月と比較すると、10月の暗号資産セキュリティ事件の金銭的損失は85.6%減少した。ハッカー攻撃が最大の割合を占め、合計約2833万ドルの損失につながり、ラグプルは合計約1202万ドル、フィッシング詐欺は1126万ドルの損失をもたらした。

 目立ったセキュリティ事件はファントム財団ウォレットからの約700万ドルの窃盗、600万ドルの損失につながったフィリピン拠点の暗号資産交換所Coins.phの重大な侵害、約440万ドルの窃盗をもたらしたパスワード管理ツールLastPassの侵害を含む。

 すべての件はプライベート鍵のセキュリティ侵害に根付いている。

・ラグプルの増加

 10月には損失が100万ドルを超えるラグプルが何件かあった。

 以前、詐欺行為の申し立てに直面したFintochチームが開発したFinSoulという名前のWeb3(ウェブスリー)ゲームプロジェクトが犠牲者のひとつだ。

 圧倒的な金銭的損失にかかわらず、9月と比較すると、23年10月の様々なブロックチェーンセキュリティ事件による合計損失は著しく減少した。

 プライベート鍵の漏洩が関与する事件は依然としてハッカー攻撃による金銭的損失の主要な原因であり、合計損失の67%を占める。

 また、10月にはテレグラムボットがサイバー攻撃の被害に遭う事件が2件あり、ボット利用に関わる内在的なリスクが強調された。

 テレグラムボットのプロジェクトであるマエストロとユニボットそれぞれが1週間以内にハッカー攻撃に遭い、100万ドルを超す合計損失をもたらした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-projects-lose-51-million-in-attacks-in-october.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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