資産運用会社プロシェアーズ、ETH下落から利益を得るETF「SETH」を発表(再掲)

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 米国を拠点とする大手ETF(上場投資信託)プロバイダーのプロシェアーズは、ショート・イーサリアム(ETH)商品を発表した。

 この新たなETFは「プロシェアーズ・ショート・イーサ戦略ETF(SETH)」と呼ばれ、イーサリアムの下落から利益を得ることができるというもの。

 イーサリアムは、スマートコントラクトを利用したイーサリアムブロックチェーンのネイティブ通貨。イーサリアムブロックチェーンはDeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、Web3業界で依然として最も広く使用されているブロックチェーンである。

 SETHはニューヨーク証券取引所で取引され、その基礎となる基準資産であるスタンダード&プアーズCMEイーサ先物指数の逆数を取るよう設計されている。

 今後、トレーダーはプロシェアーズの新たなショート・イーサETF商品に投資家資金がどれだけ流入するかを観察するとよいだろう。流入額の増加は、イーサリアムに対して悲観的な見方が強くなっていることを示している可能性があるからだ。

 しかし、ショート・イーサETF商品への資金流入の増加は、機関投資家によるイーサリアム採用の兆候としても受け取ることができる。

 なぜなら、投資家は暗号資産(仮想通貨)に対する弱気な見方を示すためだけにショート・イーサ商品を購入するわけではないからだ。

 そうではなく、ヘッジ目的であったり、デルタニュートラルな投資戦略を追求し、ステークされたイーサリアムの利回りを活用するために購入する可能性もある。

●今後のイーサリアム相場はどうなるか?

 イーサリアムは3日、米雇用統計の落ち込みを受け、株式市場が上昇する中、200日移動平均水準である1ETH=1776ドルを上回る1800ドル以上でほぼ横ばいで取引された。

 イーサリアムは週の初めにつけた数カ月ぶりの高値から約4%下落しているものの、10月の安値である1500ドル強からは20%近く上昇している。10月後半には、現物ビットコイン(BTC)ETFが近く承認される可能性に対する短期的な見方が広がり、暗号資産市場全体と連動して上昇した。

 機関投資家による採用をめぐる楽観的な見方は当面維持される可能性が高く、マクロ的背景も追い風として作用しているようで、同週はFRB(米連邦準備制度理事会)や米雇用市場の最新の動きをトレーダーが消化する中、株価は上昇し、米債券の利回りは大幅に低下した。

 イーサリアムが23年全体としての下降トレンドを上方に突破することができれば、2000ドルを超える年初来高値まで上昇する可能性は十分ある。

 しかし、主要Web3分散型アプリのレンダー・ネットワークがイーサリアムからソラナに移転するという最近のニュースや、オンチェーン活動がここ最近低調であるという事実は、イーサリム価格に対する逆風となっている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/asset-manager-proshares-introduces-seth-etf-for-profiting-from-ether-price-drops.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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