デラウェア州司法省、ブラックロック騙るXRPトラスト申請を調査か

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 デラウェア州当局は、ブラックロックを騙った偽XRP(XRP)ETF(上場投資信託)申請について同州司法省に通報した。

 偽XRPトラストは13日にブラックロックのマネージングディレクターの名前で提出され、デラウェア州当局法人局のウェブサイトに掲載された。「ブラックロック・iシェアーズ・XRPトラスト」と名付けられたこの申請を受け、XRPは12%上昇したが、その後偽物であることが判明した。

 申請書類は、10日のブラックロックの「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト」商品に関する正式な書類と酷似していた。興味深いことに、偽XRPトラストの申請には、ブラックロックの本物のETF申請と同じ住所および連絡先情報が使用されていた。

 この混乱を受けて、ブラックロックの広報担当者は、同ファンドが偽物であり、それを立ち上げる計画はないと確認している。

 14日にブルームバーグが報じたところによると、この件はデラウェア州司法省に持ち込まれ、偽の申請について調査が行われることになった。

 デラウェア州国務省のロニー・バルタザール-ロペス政策・広報部長は、「われわれはこの件を司法省に委ねた」と述べた。

 申請書がデマであることが明らかになった直後、XRPは1XRP=0.71ドルから0.65ドルまで急速に値を戻した。

 資産運用大手のブラックロックは以前にも、現物ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)ETFを米SEC(証券取引委員会)に申請している。

●投機筋、申請は偽物だと信じず

 ブラックロックの広報担当者はXRPトラストの申請が偽物であることを確認しているが、あるXRPユーザーはまだ公式に発表されていないと主張している。

 また、提出された書類はデラウェア州法人局のウェブサイトにまだ掲載されており、15日の時点でも削除されていない。

 別のユーザーはX(旧ツイッター)で、当局がこの提出書類の背後にいる犯人を見つけることができなければ、申請は本物だろうと指摘している。

 「偽ブラックロックXRP ETFのニュースを作った犯人が見つからなければ、それは本物である可能性が高いが、ブラックロックがそれを撤回したということになる」

 デラウェア州の登録リストに偽の申請が掲載されたのは今回が初めてではない。21年、資産運用会社のグレイスケールが2つのトークンの信託商品を立ち上げるとする2件の偽申請があった。しかし、当時同社にそのような計画はなかった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/delaware-state-doj-might-investigate-the-blackrock-hoax-xrp-etf-filing.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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