米SEC、グローバルXのビットコインETFの承認判断を延期

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 米SEC(証券取引委員会)は、グローバルXとフランクリン・テンプルトンによる現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)申請に関する判断を延期した。

 SECは17日に提出した文書の中で、今後35日間、グローバルXの提案に関するパブリックコメントを受け付けるとし、新たな期限を12月22日に設定した。

 Cboe BZXとの提携で申請されたグローバルXビットコイン・トラストの承認期限は、11月17日だった。

 SECは別の文書で、フランクリン・テンプルトンによる現物ビットコインETF申請の判断期限も延期すると発表した。

 この申請は9月26日に提出され、10月3日にパブリックコメントを募集する目的で公表された。

 SECは当初11月17日を期限としていたが、今回承認可否を判断する新たな期限を24年初めに設定した。

 ETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、X(旧ツイッター)の最近の投稿で延期を確認している。

 セイファート氏は17日、グローバルXとフランクリンによる申請に関するSECの判断が予想通り延期されたと述べた。

 同氏はさらに、少なくとも35日間の意見募集期間が設定されたことから、グローバルXが23年内に判断を受ける可能性は低いと指摘。

 フランクリンの申請については、SECの公式ウェブサイトでそれに関する情報や議論を確認したことがないとセイファート氏は説明している。

 SECは、最初の申請から最大240日間、判断を延期する権限を持っている。

 SECは最近の相次ぐ延期判断を通じて、現在の現物ビットコインETF申請企業に対し、可能な限り審査期間を利用する意向を示している。

●SEC、高まる不満にもかかわらず不透明な姿勢を維持

 業界内で不満が高まっているにもかかわらず、SECは暗号資産(仮想通貨)ETFに対して不透明なアプローチを維持している。

 SECは過去にも、ビットコイン先物ETFを現物ETFに変換するというハッシュデックスの提案、そしてグレイスケールのイーサリアム(ETH)先物ETF申請という、2件の暗号資産ETF申請に対する判断を延期すると発表している。

 一部の業界専門家はすでに、SECが現物ビットコインETFを24年までに承認する可能性は低いと主張している。

 現物ビットコインETFのローンチを巡る楽観論は、最近の暗号資産相場上昇に拍車をかけ、ビットコインを1BTC=3万8000ドルに押し上げた。

 一方、金融サービス企業キャンター・フィッツジェラルドのアナリストは、待望の現物ビットコインETFは現実に近づいていると考えている。

 SECは、海外の現物プラットフォームにおける価格操作に関する懸念から、現物ビットコインETFの承認をためらっている。
 
 しかし、同アナリストは、申請企業が提案している市場監視手順はこうした懸念に対処しているため、SECを承認に向かわせる可能性があるとみている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/global-xs-bitcoin-etf-decision-delayed-by-sec-new-deadline-set-heres-what-you-need-to-know.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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