マスターカード、暗号資産詐欺抑制でAI企業のフィードザイと提携

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 マスターカードが、暗号資産(仮想通貨)取引所における詐欺を特定・防止する取り組みを強化している。同社は、オンラインでのマネーロンダリング及び暗号資産詐欺との戦いにAI(人工知能)を活用している規制技術プラットフォームのフィードザイとの提携を発表した。

●マスターカードとフィードザイ、暗号資産詐欺の検出にAIを活用

 フィードザイはこの提携を通じ、マスターカードのサイファートレース・アルマダ・プラットフォームと直接一体化することになる。同プラットフォームは、詐欺、マネーロンダリング、そして疑わしい活動に関して6000社超の暗号資産取引所からの取引を監視することで、銀行を支援するよう設計されたものだ。

 従来のAPI利用とは異なり、フィードザイはサイファートレース・アルマダを自社の技術に直接組み込み、疑わしい暗号資産取引のリアルタイム警告を可能にする。

 フィードザイのヌーノ・セバスティオCEO(最高経営責任者)は、この提携には、詐欺の検出を強化し、消費者を保護し、マネーロンダリングやミュール・アカウント(違法な資金の洗浄に詐欺師が利用するアカウント)を特定する潜在力があると強調した。

●フィードザイ、年間で計1.7兆ドル超の取引を分析

 フィードザイのデータによると、現状では詐欺取引の約40%で銀行口座から直接暗号資産取引所に資金が移動しているという。

 今回の提携で、マスターカードはフィードザイのAI機能を利用し、正当な取引を認識しつつ疑わしい取引を迅速に特定し遮断できるようになる。

 フィードザイのリスクオプス・プラットフォームは、年間で計1.7兆ドル超の取引を分析しており、同社は自社の技術を保護するために100件近くの特許を保有している。

 セバスティオ氏は、一部の銀行に共通の見落としを取り上げ、暗号資産分野の認知され規制されている団体に関する取引のみを遮断し、他を見落としている場合が多いと語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/mastercard-partners-with-ai-firm-feedzai-to-curb-crypto-scams.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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