デジタル香港ドルの試験、24年に第2段階に

hongkong_97235480_s.jpg

 HKMA(香港金融管理局)が、革新的な用途の探求と金融業界の連携強化に焦点を当てた、デジタル香港ドル計画の第2段階を24年に開始する予定だ。

 香港01が開催したフィンテック・フォアサイト・セミナーの中で、HKMAの最高フィンテック責任者であるネルソン・チョウ氏は、香港のCBDC(中央銀行デジタル通貨)は第1段階を終え、24年に次の段階に進むと語った。

●デジタル香港ドルの第2段階

 デジタル香港ドル試験プログラムの第1段階を基礎としたHKMAの次の段階は、デジタル香港ドルの現実の用途を掘り下げ、より広範な経済構造内での統合を目指すものだ。

 香港は、英国や他の先進国と同様、未だCBDCの試験段階にある。「香港は決して後れを取ってはいない。研究を行っている先頭グループの中にいる。デジタル香港ドル試験プログラムは、他の中央銀行にとっても価値のある研究だ」とチョウ氏は述べた。

 今回発表された第2段階は、このデジタル資産が日常の取引に与える影響の評価を優先しつつ、金融機関及びフィンテック企業との提携を活用し、現実の利用と受け入れを拡大するものだ。

 チョウ氏によると、デジタル香港ドルは小口決済エコシステムに対し、プログラム可能性、トークン化、そして即時決済といった大きな価値をもたらし、より迅速で、より費用対効果が高く、包括的な取引を促進することができる。これは、ウェブ3取引などの新たな経済・金融活動にとって有益だという。

●HKMAのデジタル香港ドルへの慎重な道筋

 チョウ氏は、この試験プログラムは事前定義された小規模試験で構成されると付け加えた。大規模な導入が可能になる前に、関連する利益が存在するかどうかを究明するためのさらなる調査が必要だ。

 チョウ氏は、この第2段階が計画されても、デジタル香港ドルがいつ発行されるかの最終決定は今のところなされていないと繰り返した。試験段階の成果と現地市場及び国際市場における開発の需要が、最終決定で考慮されることになる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/digital-hong-kong-dollar-pilot-plan-to-enter-second-phase-next-year.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ