スタンダードチャータードのゾディア、リップル傘下メタコの暗号資産保管サービスを統合

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 スタンダードチャータード銀行傘下のデジタル資産カストディ銀行であるゾディア・カストディは、メタコネットワークのグローバル暗号資産(仮想通貨)保管サービスを統合した。

 この戦略的提携は、グローバルな暗号資産サブカストディサービスを提供することを目的としている。つまり、メタコは顧客資産を保管し、ウェブインターフェースを介した送金など、資金を管理する手段を提供することになる。

 ゾディアはこの提携を通じて、デジタル資産の保管・決済手段を提供することで、サービスを拡大し、より幅広い人々にサービスを提供することを目指す。同社のジュリアン・ソーヤーCEO(最高経営責任者)は4日、このサービスは徐々に進化し、伝統的金融における資産の保管方法に近いものとなると述べた。

 ソーヤー氏はコインデスクに対し、「私はこれを、複数のカストディアンが連携する、第3世代の暗号資産カストディカストディと考えている」と語った。カストディアンをコンプライアンスに準拠した方法で結びつけるという点で、さまざまなタイプのネットワークが重要であると同氏は強調した。

 ゾディア・カストディは10月末、機関投資家からの需要に応えて香港にサービスを拡大していた。同社はここ数カ月で、すでに日本、シンガポール、オーストラリアにサービスを拡大しており、機関投資家向け暗号資産カストディ分野でその存在感を示している。

●デジタル資産カストディの進化

 特に22年のFTX破たんの後、暗号資産業界は信頼と透明性の大きな欠如と戦ってきた。

 HSBCの最高デジタル・データ・イノベーション責任者であるズー・クアン・リー氏は11月、「この市場が進化を続ける中、資産運用企業や資産所有者からデジタル資産のカストディや資産管理の需要が高まっている」と述べた。

 HSBCは11月、暗号資産を除くブロックチェーン基盤資産を保管するためのカストディサービスを24年にローンチする計画であると発表。また、このサービスを実行するため、メタコとの提携も計画している。

 スイスに拠点を置くメタコは、リップルのXRP(XRP)の規模と市場力を活用し、より速いペースで顧客基盤を拡大しようとしている。リップルは23年、メタコを2億5000万ドルで買収した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/standard-chartered-zodia-integrates-ripple-owned-metacos-crypto-safekeeping.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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