ＦＩＦＡがＮＦＴに進出、デジタルコレクティブルとワールドカップチケットをファンに提供

　有名なサッカー国際管理機関であるＦＩＦＡは、テクノロジー企業Ｍｏｄｅｘと提携し、注目すべき特典付きの新たなデジタルコレクティブルコレクションを発表した。

　プレスリリースによると、「ＦＩＦＡ＋Ｃｏｌｌｅｃｔ」は、ＦＩＦＡワールドカップ・サウジアラビア２０２３に関する「２つのデジタルコレクティブル」を配布する。

　第１弾となる１００個のデジタルコレクティブルは、１２月１５日から購入可能。「ＦＩＦＡワールドカップ２０２６の決勝チケットを確保するチャンスを提供する、最もレアなコレクティブル」となるという。

　Ｍｏｄｅｘのフランチェスコ・アバーテＣＥＯ（最高経営責任者）は、次のようにコメントした。

　「ＦＩＦＡクラブワールドカップは、エキサイティングな１０日間になることが約束されており、実際のＦＩＦＡの試合アイテムやＦＩＦＡワールドカップ２０２６の決勝戦へのアクセスを確保することができるコレクティブルの発売により、ファンが参加するためのインセンティブを高めている」

　１２日にサウジアラビアのジッダで開幕するＦＩＦＡクラブワールドカップの期間中、ＦＩＦＡ＋Ｃｏｌｌｅｃｔプラットフォームではさらに多くのコレクティブルが発売される予定だ。コレクションは大会の注目の瞬間で構成されることになっている。

　注目すべきは、ＦＩＦＡが以前、公式ブロックチェーンプラットフォームとしてアルゴランドを使用していたということ。しかし、今回はＮＦＴ（非代替性トークン）の鋳造にポリゴンネットワークを採用している。

　ＦＩＦＡは、合計９００個のデジタルコレクティブルが１９日にポリゴンで発行されると説明している。ＮＦＴはオープンシーマーケットプレイスでも購入できる。

●今後の展開

　ＦＩＦＡの最高ビジネス責任者であるロミー・ガイ氏は、ＦＩＦＡ＋Ｃｏｌｌｅｃｔはローンチ以来、世界的に「絶大な」人気を博しているという。世界中のファンは、「サッカーの歴史の一部を所有する」機会を与えられている。

　ガイ氏はさらに、ＦＩＦＡが今後もデジタルコレクティブルのローンチを計画していると示唆した。

　「今年、そして今後も行われるこうした新たなローンチは、サッカーファンにスポーツとつながるユニークで革新的な方法を提供し、デジタルコレクティブル市場の成長に貢献していくだろう」

　ＦＡＱページによると、ＦＩＦＡはサッカーファンが変化していることに気付いている。ファンは今、「新しくエキサイティングな方法で」世界で最も人気のある試合に関わりたいと思っている。

　そこでＦＩＦＡはすべてのファンがＦＩＦＡデジタルグッズを利用できるようにするため、このプラットフォームを作ったという。このプラットフォームは、ファンがゲームに参加しやすくし、ワールドカップの一部を所有するための「機会を民主化」している。

　ＦＩＦＡはＦＩＦＡ＋Ｃｏｌｌｅｃｔについて、デジタルコレクティブルのための手頃で包括的なマーケットプレスであると説明している。現在、二次市場は存在しないが、「まもなく開設される予定」とＦＡＱページには書かれている。

　一方、ＦＩＦＡワールドカップの他にも、ＦＩＦＡ＋Ｃｏｌｌｅｃｔは女子ワールドカップの歴史的瞬間をテーマとしたデジタルコレクティブルを提供している。

　ＦＩＦＡは以前、クリプトドットコムがＦＩＦＡワールドカップカタール２０２２の暗号資産（仮想通貨）取引所スポンサーになると発表した。

（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

This story originally appeared on cryptonews.com.