BTCデリバティブ、変動するも底堅く5万ドル見据える

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 ビットコイン(BTC)は23年の高値より下で取引され、1BTC=4万1000ドル越えになんとか留まっているが、デリバティブのデータによると、トレーダーは引き続き楽観的で、5万ドルとその先を見据えている。

 建玉合計の1%未満である1億2700万ドルのレバレッジをかけたビットコイン先物のロングが11日に清算されたが、この清算の市場への影響は消失している。

 一方、ビットコインは11日に4万200ドル付近に下落した後、12日にかけて力強く反発し、13日の記事執筆時点では安値から2.7%上昇している。

●先物プレミアムは依然強気

 これまでのところ、ビットコインの最近の調整は当初考えられていたほどデリバティブ市場によって引き起こされたものではないらしく、論理的帰結としては現物売りが少なくとも原因の一端ということになる。

 ビットコイン先物プレミアムの分析によると、11日に価格が下落したにもかかわらず、プレミアムは10%を超え続けており、安定している。

 10%の先物プレミアムは、市場における中立から強気のセンチメントの境界とみなされることが多い。

 ビットコインのオプション市場、特に25%デルタ・スキューを調査すると、この底堅さがさらに裏付けられる。10日以降6.1%調整したにもかかわらず、このオプションのスキューは中立を維持しており、強気のコール・オプションと弱気のプット・オプションが拮抗していると示唆される。

●先物調達金利の上昇

 さらに、レバレッジを使う個人投資家は、ビットコインの値動きに健全な影響を与えているようだ。

 ロング・ポジションでレバレッジの需要が増加している兆候であるプラスの無期限先物調達金利は、8日から10日にかけて緩やかに上昇していたことがデータで示されている。

 この上昇は、ビットコイン先物と無期限先物のロング・ポジションが最近の上昇やその後の清算を引き起こしたのではなく、現物市場がより重要な役割を果たした可能性を示している。

 つまり、デリバティブのデータは依然としてポジティブであり、ビットコイン周辺の強気の勢いは損なわれておらず、買い方は次の大きな目標として5万ドルを見据えていることが示唆される。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/btc-derivatives-show-resilience-amidst-fluctuations-eye-50k-target.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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