メッセージングアプリLINE、NFTプラットフォームの拡大に向け1億4000万ドルを調達

82884687_m.jpg

 メッセージングアプリLINEのNFT(非代替性トークン)部門が、「Web3エコシステムの拡大」に向け、1億4000万ドルを調達した。

 13日の声明の中で、LINEの韓国を拠点とするNFT部門であるLINE NEXTはこの資金調達について、「アジアのブロックチェーンおよびWeb業界において今年最大のもの」となったと述べた。資金調達ラウンドは、ピーター・ティール氏が出資したPE(プライベート・エクイティ)ファンドであるクレッシェンド・エクイティ・パートナーズが主導した。

 クレッシェンドのマネージングパートナーであるケビン・リー氏は、「LINEのグローバルな競争力とWeb3サービスを主導するためのビジョンが投資テーマだった。私たちは、一般ユーザーが使いやすいWeb3アプリの標準を構築し、Web2のあらゆる種類のサービスやブランドにブロックチェーンを採用したいと思っている」と語った。

 LINEは調達資金を使い、24年1月にグローバルNFTプラットフォーム「DOSI」を正式に導入する意向だ。DOSIは日本のマーケットプレイスであるLINE NFTとシームレスに統合し、世界のユーザー向けのモバイルアプリケーションとして提供される。

 LINE NEXTはまた、既存のデジタル商品の所有権をブランドに提供し、それらを取引できるようにすることも目指している。ブラウン&フレンズとして知られる自社キャラクターを使ったWeb3ゲームを発表する計画だという。

 LINE NEXTのコ・ヨンス氏は、「世界的に投資環境が縮小する中、今回の資金調達が決定したことには大きな意味がある。今回の機会を通じて、Web3をさらに拡大し、ユーザーがデジタル商品の価値を保有する新たなサービスエコシステムの構築を目指していく」とコメントした。

 今回の出資取引を通じて、クレッシェンドはDOSIが展開されるプラットフォームであるLINE NEXTの「フィンシア・ブロックチェーン」のガバナンスメンバーとなる。

 プレスリリースによると、LINE NEXTは現在、世界全体で550万人のユーザーを抱え、累計取引件数は47万人件を超えている。同部門は21年12月に設立され、22年9月にDOSIのベータ版サービスを開始した。

 LINE NEXTはWeb3イニシアチブを立ち上げるため、かなり積極的に他社と協業している。23年7月、LINE NEXTは日本のゲーム・エンターテイメント大手のセガと覚書を締結したと発表。LINEのNFTゲーミングフランチャイズである「Game DOSI」の新たなWeb3ゲーム開発のための提携であるとした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/messaging-app-line-secures-140-million-for-expansion-of-nft-platform.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ