英財務相、暗号資産企業が直面している銀行問題を調査へ

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 英国の財務相が、認可済み暗号資産(仮想通貨)企業が国内で事業用口座を開設する際に直面している問題を調査すると約束した。

 ジェレミー・ハント財務相は、暗号資産及びデジタル資産議員連盟のリサ・キャメロン代表の質問を受け、この問題について協議するためにビム・アフォラミ経済長官と会談することに同意した。

 ハント氏は会期中、この問題に取り組むと約束し、責任を持った暗号資産市場規制の重要性を認めた。

 同氏は、英国、特にロンドンが暗号資産の世界的ハブとして台頭していると強調した。

 暗号資産業界の成長を育むという政府目標に沿って、同国はステーブルコインを規制し暗号資産サービスを促進するための法律を導入した。

 「暗号資産市場が責任のあるやり方で意図したとおりに成長できるように、それを規制する必要がある。そのため、ステーブルコインと暗号資産サービスの促進に関する法律を導入した」

●英国、自国を暗号資産ハブとして位置づけるために活動

 英国は、自国を積極的に暗号資産分野の重要なプレーヤーとして位置づけてきた。

 リシ・スナク首相は22年4月、自国を「世界的な暗号資産ハブ」にする計画を公表した。

 その後同政府は、DSS(デジタル証券サンドボックス)イニシアチブを監督する規制の導入など、このビジョンを支えるための措置を講じてきた。

 10月には、FCA(金融行動監視機構)がデジタル資産に関するいくつかの新規則を導入した。これは、FCAに登録し、FCA認定企業にその販促資料を承認してもらうことを暗号資産企業に義務付けるものだ。

 この規則は、FSMA(23年金融サービス及び市場法)の下で24年1月8日に施行される。

 DSSは、分散型台帳技術や証券トークン化などの革新的なソリューションを規制当局や企業が試験するためのプラットフォームとなる。

 既報の通り、ビム・アフォラミ氏は英財務省の経済長官に任命され、国内のデジタル資産及びCBDC(中央銀行デジタル通貨)の採用に影響する政策への権限を持つことになる。

 アフォラミ氏は最近の取材の中で、イノベーションや成長の余地を与えることと、効果的に監督することを、規制当局は両立する必要があると強調した。

 同氏は、慎重すぎる規制環境は無益だと強調した。

 「最も安全な墓場があっても意味がない。アニマル・スピリットがなければならない。私たちはイノベーションを必要としており、成長とイニシアチブを推進する必要がある」と同氏は述べた。

 アフォラミ氏さらに、銀行員のボーナス上限を撤廃するという金融規制当局による最近の決定を支持し、この分野の賃金を監視する措置を講じるつもりはないと強調した。

 「全ての暗号資産事業がFTXやバイナンスのようなものだと決めつけないことが重要だ」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-finance-minister-to-probe-banking-challenges-faced-by-crypto-firms.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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