香港の暗号資産投資家の75%が短期リターンを追求との調査結果

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 香港の暗号資産(仮想通貨)投資家の大半が短期リターンを求めており、投資トレンドとして暗号資産を取り入れ、機会を逃すことを恐れていることが分かった。

 「2023年個人投資家調査」の調査結果によると、香港の暗号資産投資家の75%が、短期リターンを獲得する目的で暗号資産に投資している。

 また、回答者の74%は暗号資産が投資トレンドであると考えており、これはその成長と収益性の可能性に対する認識が広がっていることを示している。

 さらに、73%が投資機会の損失について懸念を抱いており、急速に発展するこの市場で取り残されることへの不安が示された。

 香港理工大学の応用社会科学部が実施したこの調査は、香港の暗号資産投資家の行動を調査した。

●香港暗号資産投資家に共通する思考パターン

 同調査では、暗号資産投資家にはショートカットやバイアスといったいくつかの思考パターンが共通していることが明らかとなった。

 具体的には、すでに入手できる手短な情報に頼る傾向(アベイラビリティバイアス)や、過去の情報を過度に重視する傾向(アンカリングバイアス)などがあった。

 また、投資家が自分の能力を過大評価し、市場よりも優れていると信じる「オーバーコンフィデンス」も、よく見られるパターンであった。

 他のものに加えこれらのパターンは、「トレンド追従型」、「スネークバイト従順型」、「自身の経験型」、「直観拡大型」、「希望的観測型」の5のタイプに分類された。

 調査では回答者の資産管理に関する知識が実証されたものの、資産管理に関する行動や態度に改善の必要性があることが明らかになった。

 投資委員会は、投資判断における包括的なアプローチの重要性を強調している。

 同委員会は、慎重に資産を保護し、投資商品に関連する特徴とリスクを十分に理解するよう投資家に助言している。また、慎重に投資判断を行い、自分の行動と態度を常に見直し、熟考することが重要であるとした。

●香港、新たな規制体制を導入

 6月、香港は暗号資産に関する新たな規制枠組みを導入した。

 この新たな枠組みでは、100万ドル以上の現金換算可能資産を有するプロの投資家およびトレーダーに暗号資産取引を限定するのではなく、個人投資家による暗号資産取引を認めている。

 新規制の一環として、SFC(証券先物委員会)は暗号資産取引所へのライセンス付与も開始した。

 OSLとハッシュキーグループが、SFCからライセンスを取得した香港初の暗号資産取引所となった。

 また、香港最大のオンライン銀行であるZAバンクは、暗号資産から法定通貨への交換サービスを提供している。

 同行の取引プラットフォームのユーザーは、暗号資産預金を米ドル・香港ドル・中国人民元で引き出すことができる。

 最近では、暗号資産取引所の香港VAEXCが、SFCに暗号資産取引所ライセンスを申請した。

 報じられている通り、香港史上最大の金融詐欺事件と言われるJPEX事件を受け、香港政府は同業界のコンプライアンスを促進するため、暗号資産商品の承認プロセスを迅速化した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/survey-reveals-75-of-hong-kongs-virtual-asset-investors-chase-short-term-returns.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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