23年中の暗号資産に関連したツイートの65%超とレディット上のやり取りの84%が肯定的な内容

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 23年の暗号資産(仮想通貨)業界は楽観論が広がり、X(旧ツイッター)とレディット上のやり取りの65%超が肯定的なものだった。

 これは、コインワイヤーとストーリブルによる暗号資産のオンライン・センチメントに関する最新のレポートによるものだ。このレポートでは、暗号資産に関するオンライン・フォーラム上の広範な議論、ソーシャルメディア・エンゲージメント、そして主要なジャーナリズム機関の意見が詳しく調査された。

 このレポートは、パイソンのNLTK(自然言語ツールキット)ライブラリを用いたセンチメント分析を利用し、ツイート、投稿、記事における肯定的、否定的、中立的センチメントの累積スコアを算出した。

 レディットの場合、この分析によって、23年における暗号資産に関するやり取りの84%が肯定的なセンチメントだったことが示された。

 同様に、暗号資産に関するツイートの65%超が肯定的なセンチメントだったことが明らかになった。

●暗号資産の肯定度で英国が最上位に

 更に詳しく述べると、ツイッター上で暗号資産を支持している主要な国々が、このレポートで示された。

 最上位は英国で、暗号資産ツイートの72%超が肯定的だった。最も支持していなかったのがアルゼンチンで、暗号資産ツイートの67%が否定的な傾向にあった。

 このレポートは、各通貨のセンチメントを調査し、肯定的な割合に基づくランキングを提供した。

 最も肯定的なやり取りをされた通貨はテザー(USDT)、ソラナ(SOL)、ユニスワップ(UNI)で、88%が肯定的なセンチメントだった。

 続いて僅差で、トンコイン(TON)の82%、イーサリアム(ETH)とシバイヌ(SHIB)の80%が肯定的なセンチメントだった。

 カルダノ(ADA)では79%、チェーンリンク(LINK)とドージコイン(DOGE)では77%が肯定的だった。

 最大の暗号資産であるビットコイン(BTC)もオンライン上で肯定的にやり取りされ、75%が楽観的だった。

 反対に、最も肯定的でなかったのはバイナンスコイン(BNB)で、オンライン上のやり取りの68%が肯定的だった。

 注目すべきことに、このレポートは、「バイナンスコインに気を付けろ」とユーザーに警告するレディット上のやり取りも取り上げた。

 このスレッドは、バイナンスコインはDeFi(分散型金融)にとって、より完成された代替手段が出現するまでの一時的な中継地だとしており、これが同通貨への否定的なセンチメントの一因となった。

●EUの監視機関、ソーシャルメディア・プラットフォーム上での暗号資産詐欺を警告

 BEUC(欧州消費者機構)は、インスタグラム、ティックトック、ツイッター、ユーチューブを含む主要なソーシャルメディア・プラットフォームに対し、デジタル資産関連詐欺を可能にしていると非難した。

 同機構は6月のレポートで、インスタグラムやティックトックなどのソーシャルメディア・プラットフォームは、緩やかなポリシーを固持することで、詐欺師が疑うことを知らないティーンエイジャーを標的にすることを可能にしていると強調した。

 「暗号資産広告に対するソーシャルメディア・プラットフォームの取り組みは極めて疑わしいもので、一部は内部ポリシーの施行が未だに不十分だ」とBEUCは記した。

 このBEUCのレポートは、欧州各国の消費者当局のネットワーク(CPCネットワーク)に対し、これらのプラットフォームに対するより厳しい広告ポリシーを施行するよう求めた。

 また、同機構はCPCネットワークに対し、「インフルエンサーによる暗号資産商品の宣伝禁止を利用規約に盛り込み、それらの商品に関する不公正な商慣習に消費者が晒されないようにする適切な仕組みを採用することを、該当するソーシャルメディア・プラットフォームに義務付ける」よう求めた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/over-65-of-crypto-related-tweets-and-84-of-conversations-on-reddit-were-positive-in-2023.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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