バイナンス、現物市場にUSDC取引ペア10種を追加

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 暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスが、取引を促進し利用者の市場での選択肢を広げるため、28日から自社現物市場に新たなUSDコイン(USDC)取引ペアを追加する。

 同社は27日のプレスリリースで、自社プラットフォーム利用者に強固な市場を提供するという目的に従い、10種の新たな取引ペアを追加する計画を公表した。

 「バイナンス利用者へ。23年12月28日16時から、バイナンスはカルダノ(ADA)/USDC、アービトラム(ARB)/USDC、アバランチ(AVAX)/USDC、ポルカドット(DOT)/USDC、インジェクティブ(INJ)/USDC、ポリゴン(MATIC)/USDC、オプティミズム(OP)/USDC、オーディナルズ(ORDI)/USDC、ソラナ(SOL)/USDC、XRP(XRP)/USDCの取引を開始する」

 ブロックチェーン記者のコイン・ウー氏も、X(旧ツイッター)でこの動きを伝え、同取引所が間もなく取扱いを廃止する取引ペアのリストも追記した。

 「...エイプコイン(APE)/バイナンスコイン(BNB)、APE/EUR、ARPA(ARPA)/イーサリアム(ETH)、ベータ・ファイナンス(BETA)/ETH、コンベックスファイナンス(CVX)/ビットコイン(BTC)、イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)/BNB、イオス(EOS)/EUR、イーサリアム・クラシック(ETC)/EUR、カヴァ(KAVA)/BNB、パックス・ゴールド(PAXG)/BNBを削除する」、と同氏は付け加えた。

 ポリゴン上のUSDCにサポートを提供するなど、同取引所がUSDCとの提携を強化する中、今回の発表が行われた。現物取引数が減少する中、複数のアナリストはバイナンスのこの動きを、現物ETF(上場投資信託)申請に先立って、新たな取引を惹きつけトレードを増強するための手段だと見ている。

 注目すべきことに、同取引所は、DOJ(米司法省)や他の市場関係の規制当局との最近の和解を受けて、より多くの機関投資家を呼び込むためにこのステーブルコインを利用する可能性がある。

●バイナンスがUSDCに回帰

 取引量でみて最大の取引所であるバイナンスは22年、利用者の保有するステーブルコインを自動的にバイナンスUSD(BUSD)に変換すると発表した。利用者は当時岐路に立たされており、この動きを支持する人々もいれば、USDCを制限してBUSD取引を増やすためだと言う人々もいた。

 「22年9月26日以降、これらのトークンを含む全てのステーブルコイン間の現物ペアはバイナンスから廃除される。これらのトークンを含む他の全ての現物ペアも、22年9月29日に取扱廃止となる」

 しかし、23年には法律を中心としたステーブルコインへの精査が増加し、バイナンスはこの資産の取扱いに関する新たなアプローチを取ることになった。

●ステーブルコイン規制の拡大

 同社のフランス法務ディレクターであるマリーナ・パルテュイゾ氏は9月、規制上の理由で全てのステーブルコインの取扱いを廃止する計画があるとほのめかした。MiCA(暗号資産市場)規制は各方面から称賛されているが、これはいかなるステーブルコインも認めておらず、24年6月30日に施行される予定だ。

 サークルは21日、フランスの規制当局への条件付き登録を発表し、DASP(デジタル資産サービス・プロバイダー・ライセンス)を取得する際には規制上の完全な承認を得たいとした。

 このことが、BUSDペアを廃止するという以前の決定と共に、USDC取引ペアの開始の理由である可能性がある。

 パクソスがBUSDの発行停止命令を受けた後、サポートの段階的停止が始まった。同取引所は、市場要因と規制状況を理由に、24年2月以降は新たな取引ペアを開始しない予定だ。

 他のコメンテーターは、市場での競争が、同社がBUSDのサポートを停止する理由だと主張している。一方、ソーシャルメディア界隈の利用者は、今回のUSDC取扱い開始に好意的な反応を示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/binance-to-list-10-usdc-trading-pairs-on-its-spot-market-heres-more.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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