米大統領候補のひとりが暗号資産規制の失敗についてSECを批判(再掲)

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 米共和党の大統領候補であるビベク・ラマスワミ氏は、現在の暗号資産(仮想通貨)規制枠組みについて言及し、SEC(証券取引委員会)を批判した。

 6日にタスカルーサ大学で行われた第4回共和党討論会で、ラマスワミ氏は暗号資産への支持を表明した。

 同氏は、元バイナンスCEO(最高経営責任者)のCZことチャンポン・ジャオ氏の有罪答弁に関するワシントン・フリー・ビーコンのエリアナ・ジョンソン氏からの質問に答えた。ジャオ氏は、AML(アンチマネーロンダリング対策)規則に関する訴訟で法的圧力に屈した。

 「詐欺師、犯罪者、テロリストは長きにわたり、人々を欺いてきた」とラマスワミ氏は語った。

 「規制は現在の状況に追い付く必要がある。SBF(サム・バンクマン・フリード)氏がFTX事件で行ったことが示すのは、現在の枠組みが機能していないということだ」と同氏は主張した。

 ラマスワミ氏は討論会の中でSECのゲイリー・ゲンスラー委員長についても言及し、同委員長が議会でイーサリアム(ETH)の分類について明言しなかったと指摘した。

 「SECの現委員長であるゲイリー・ゲンスラー氏が、議会の前でイーサリアムが規制対象の証券に含まれるかどうかでさえ明言できなかったということは、恥ずべきこと以外の何物でもないと思う」と同氏は批判。「これは、行政国家が行き過ぎたもう1つの例だと思う」と述べた。

●デサンティス氏は反CBDC

 同イベントにおいて、フロリダ州のロン・デサンティス知事はCBDC(中央銀行デジタル通貨)に対して強い反対の意を表明した。

 デサンティス氏は、バイデン大統領がCBDCを支持することは、プライバシーや無秩序な購買力など、金融や個人の自由に対する直接的な脅威であると主張した。

 「彼らは現金と暗号資産を排除し、それを強制したいと思っている。彼らはあなたからプライバシーを奪い、あなたの購入に対して絶対的な規制を行おうとしている」とデサンティス氏は述べた。

 「大統領に就任した初日に、私たちはCBDCのアイデアをゴミ箱に捨てる。その時点でもうすべて失敗に終わっているだろう」と述べた。

 デサンティス氏は、ビットコイン(BTC)や暗号資産に対するバイデン現政権の敵意的なアプローチを批判。同氏は他の都市での選挙運動でも、常にCBDCに対して強い反対意見を述べている。

 8月にニューハンプシャー州で行われた選挙イベントで、デサンティス氏は米国のCBDC計画を中国と比較した。その中で「大統領となった初日にCBDCをゴミ箱に捨てる」と繰り返し述べた。

●暗号資産はラマスワミ氏の選挙運動の一部

 ラマスワミ氏は最近、SECの監視と暗号資産分野における政府の関与を抑制するための暗号資産計画を発表した。暗号資産がコモディティとして成長するための環境を促進するため、同氏はSEC職員のほとんどを追放しようとしている。
 
 「私が本日発表した政策は、中央集権型金融に代わるものを求める米国民の経済的自由を確保するため、暗号資産の活気ある未来を保証するものである」と同氏は当時説明していた。

 一方、4日の暗号資産市場はこうした暗号資産支持派の政治家とって好ましい動きを示した。ビットコインは1年半以上ぶりに1BTC=4万1000ドルを突破し、年初来の上昇率は150%を超えた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-presidential-hopeful-vivek-ramaswamy-criticizes-sec-over-crypto-regulatory-failures.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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