フォビ・コリア、事業環境の厳しさを理由に閉鎖へ

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 韓国暗号資産(仮想通貨)取引所のフォビ・コリアは、24年1月24年をもってサービスを終了すると発表した。同社はこの決断を下した理由として、厳しい「事業環境」を挙げている。

 17年に設立されたフォビ・コリアは、23年1月にHTX(旧フォビ・グローバル)との提携を解消していた。同社の閉鎖発表は、11月のCashierestやCoinbitなどを含む韓国中小取引所による同様の決定、そして財政難に直面していると報じられたCoreDAXによる取引サービスの停止に続くものとなった。

 フォビ・コリアは、ユーザー資金は閉鎖後も出金可能であると説明した上で、顧客のスムーズな移行を確保するために尽力すると述べている。

●少数の取引所が韓国市場を独占

 FSC(韓国金融委員会)によると、23年6月30日時点で、アップビット、ビッサム、コインワン、コルビット、ゴーパックスの上位5つの取引所が合計暗号資産取引量の99.6%を占めており、今回の同社の決定は韓国暗号資産市場で見られる傾向に沿うものとなっている。

 韓国の暗号資産取引所に対する厳しい規制環境は、21年の金融報告法改正によって整備された。同法の下、暗号資産取引所は法定通貨から暗号資産への交換サービスを提供するため、国内銀行と提携を結ぶことが義務付けられている。その目的は、マネーロンダリングや価格操作に関連するリスクを軽減することにある。しかし、フォビ・コリアは、他20の取引所と同様にこうした提携を確保することができず、暗号資産対暗号資産の取引サービスだけを提供していた。

●24年に施行される新たな暗号資産規制

 24年7月に施行予定の「暗号資産投資家保護法」は、顧客資金保護のため暗号資産取引所に追加的な責任を課すことになっている。具体的には、安全なコールドウォレットに顧客資金総額の80%を保管すること、ハッキングまたはシステム障害が発生した場合に顧客への補償を行うための保険に登録することなどが義務付けられる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/huobi-korea-announces-closure-citing-challenging-business-environment.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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