英中銀総裁、ビットコインは主流の決済手段として「成功してない」と

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 BoE(イングランド銀行、英中央銀行)のアンドリュー・ベイリー総裁は、暗号資産(仮想通貨)が主流の決済システムに追いつく勢いを失っていると述べた。

 同氏は、ビットコイン(BTC)は「勢いを維持できていない」ため、決済手段として「非常に非効率的」であると主張した。

 ベイリー氏は10日の英議会財務委員会の中で、「私の感覚では、中核的な金融サービスと呼べるものとしては成功していない。例えば、ビットコインを決済手段として利用することは非常に非効率的である」と述べた。

 また、規制当局に対し、暗号資産分野を「注意深く監視」するよう求めた。同氏は、現在の暗号資産の成長の遅れと数年前の勢いを比較した。

 「数年前は少し勢いがあった。実際、それは続かなかった」と同氏は述べた。また、裏付けのない暗号資産には本質的な価値がないとの見解を繰り返した。

 英国政府は最近、新たな規制を導入し、8日から暗号資産取引に伴うリスクについて顧客に通知するよう暗号資産企業に義務付けた。その結果、コインベース、クリプトドットコム、ジェミニなどの暗号資産取引所は、英国ユーザーに対してリスク評価と金融テストを実施した。

●BoE副総裁、明確な規制の欠如を強調

 同委員会で、BoEのサラ・ブリーデン金融安定担当副総裁は、明確な暗号資産規制枠組みが欠如していることが、伝統的金融が暗号資産を採用する妨げとなっていると主張した。

 しかし、この傾向は変わりつつあり、規制が欠如していることで、主流の金融が暗号資産に「安全な方法で」関与することができていると同氏は指摘した。

 また、米SEC(証券取引委員会)がビットコインETF(上場投資信託)を承認したことなど、規制当局が暗号資産領域での取り組みを強化していることにも言及した。

 両氏は、ステーブルコインに関連する潜在的なリスクを強調している。ベイリー総裁は、ステーブルコインは依然「不透明である」と指摘した。さらに、「ブリットコイン」と呼ばれる英国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)の可能性についても手短に議論し、プライバシーの問題がまだ検討中であると述べた。

 今回の議論に先立ち、英国は23年10月、法定通貨に連動するステーブルコインをBoE、FCA(金融行動監視機構)、PSR(決済サービス監督当局)の管轄下に置くという計画を発表していた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-is-not-taking-off-as-mainstream-payment-boe-governor.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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