ステーブルコイン最大手のテザー、流通量1000億枚に迫る

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 人気のステーブルコインであるテザー(USDT)を発行するテザー社が、流通量1000億枚に近づき、ステーブルコイン市場における優位性を強めている。

 クリプトランクのデータによると、同社の市場シェアは23年に大きく拡大し、23年初頭の50%から23年末には70%超に成長した。

 1000億枚という節目により、ステーブルコイン分野の最大手としての同社の地位はさらに強固なものとなった。

 USDTの1000億枚を超える総流通量は、パナマ、ベネズエラ、ルクセンブルクなどのGDP(国内総生産)を上回っている。

 主な競合相手であるUSDコイン(USDC)と比較すると、USDTの異例な成長が際立つ。USDCは現在、約270億枚が流通している。

 データによると、USDCは23年初頭には480億枚超だったが、年間を通じて流通量が減少した。

●テザー社のトップが交代

 テザー社は、トップが交代する中で市場シェアと流通量を急拡大している。

 元CTO(最高技術責任者)で、長年同社の顔を務めてきたパオロ・アルドイノ氏が、23年12月にジャン=ルイ・ヴァン・デル・ヴェルデ氏の後を継いでCEO(最高経営責任者)に就任した。

 このトップの交替で取り組みに変化が生じた。アルドイノ氏は、制裁を受けた個人が所有するトークンを凍結するなど、法執行機関や規制当局と積極的に協力している。

 テザー社は23年12月の発表の中で、世界の法執行機関や規制当局と協力することで、USDTの悪用を防ぎ、セキュリティを強化する狙いだと述べた。

 パオロ・アルドイノCEOは当時、「この戦略的決断は、当社の世界的エコシステムの最高の安全基準を維持し、世界の法執行機関や規制当局との密接な関係を強化するという、当社の揺るぎないコミットメントと一致するものだ」と語っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/stablecoin-leader-tether-approaches-100-billion-in-circulation.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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