IMF専務理事、暗号資産は「正確にはお金ではない」と発言

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 IMF(国際通貨基金)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、暗号資産(仮想通貨)が米ドルのような存在になるとは考えていないようだ。

 米SEC(証券取引委員会)が最近合計11件の現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)を承認したにもかかわらず、ゲオルギエバ氏は暗号資産は単なる投資商品に過ぎないと主張した。

 ゲオルギエバ氏はヤフーとのインタビューで、お金と資産を区別するよう提唱した。「暗号資産について話すとき、私たちはむしろひとつの資産クラスについて話している」と同氏は述べた。

 「それは正確にはお金ではない。むしろMMF(マネー・マネージメント・ファンド)のようのものだ」

 同氏はまた、裏付けのあるデジタル資産はより安全でリスクが低い傾向があると指摘した。

 とはいえ、ポートフォリオの分散は重要であるが、だからといってビットコインが米ドルに匹敵するわけではないと同氏は説明した。

 「自分の米ドルを他の通貨に急いで変えようとしているわけではない。分散投資をしてはいけないという意味ではない」と同氏は述べた。

 興味深いことに、同氏の発言はSECが新たな現物ビットコインETFの発売を承認するわずか数時間前に行われている。

 ゲオルギエバ氏は、米国経済の規模と米資本市場の活発さから、今日米ドルが支配的な通貨となっていると指摘した。

●アナリスト、「押し目買い」を提案

 待望の現物ビットコインETFが承認されたことを受け、一部の暗号資産業界専門家は投資の高い可能性を信じている。

 ビットコインが25年までに1BTC=15万ドルに達すると予想したバーンスタインのシニアアナリストであるガウタム・チュガニ氏は、ビットコインを押し目買いするよう投資家に助言している。

 同氏は、「すべての投資家へのシンプルなアドバイスは、押し目買いを狙い、ビットコインの新たな普及サイクルに集中するということだ。この先の非対称な値上がりを考えると、小さな下落はチャンスである」と述べた。

 また、コインベースのアレシア・ハースCFO(最高財務責任者)も、ETFの承認は「暗号資産にとって歴史的な日」と評価した。

 ハース氏は、「これは長い道のりであり、これはその一歩に過ぎない」と語った。同氏はまた、この承認が「以前は暗号資産やビットコインにアクセスすることができなかった数兆ドルを引き付ける」ことになると考えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cryptos-are-not-exactly-money-imf-chief-kristalina-georgieva.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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