23年の暗号資産交換所上位10社の取引高は34兆2600億ドル、バイナンスは1位を維持

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 上位10位の暗号資産(仮想通貨)交換所の23年の合計取引高は34兆2600億ドルに達し、22年から16%の減少だと暗号資産ランキングと研究企業トークンインサイトが1月17日に報告書で発表した。

・バイナンス、訴訟にかかわらず1位にとどまる

 世界の主要暗号資産交換所の1つであるバイナンスは訴訟と規制上の課題にもかかわらず、1位の交換所としての地位を保持した。バイナンスの市場占有率は23年にわたり54.2%から48.7%に下落し、わずかな減少を報告書は強調した。

 5%以上の低下は規制上の論争と3月にバイナンスの手数料無料のビットコイン(BTC)のイベントが終了したことに起因すると考えられる。

 また、報告書は暗号資産交換所市場内の変化する原動力についても明らかにした。

 とりわけ、OKXやバイビットのような交換所はそれぞれ4.3%、2.2%と目立った市場占有率の増加があり、恩恵を受けた企業として浮上した。

・市場回復と影響因子

 トークンインサイトの報告書は23年を通した暗号資産市場の軌跡を説明した。

 同業界は22年半ばから23年初めまで、絶望的な弱気市場という困難なスタートに直面した。

 しかし、イーサリアム(ETH)のシャペラのアップグレードの完了、BRC―20オーディナルのローンチ、ブラックロックのビットコイン現物型上場投資信託(ETF)申請の提出を含む一連の有益な発展が市場回復のきっかけとして働いた。

・BTCの激変と肯定的な触媒

 報告書はBTC価格と取引高の変動を詳述し、ひと月で500億ドルから約1500億ドルまでに急増したことを強調した。第1四半期の1日の取引高の最高潮は3月14日に起き、BTC価格が24時間で16.6%急騰したのと同時に起こった。

 第2四半期と第3四半期の安定性はイーサリアムのシャペラのアップグレードの成功とブラックロックのETF申請を含む前向きなニュースと相まって、自信を呼び起こし、6月下旬に短期間BTC価格を3万ドル超えに押し上げた。

 規制上の訴訟とCEO(最高経営責任者)の辞職を含むバイナンスの課題にかかわらず、同交換所は著しい回復力を見せた。

 11月に市場占有率が32%まで低下した後も、すぐに回復し、年末までに約48%で安定した。この安定性は資産証券に関する規制上の訴訟がないことと相まって、市場とバイナンスユーザーからの継続する信頼を示した。

 (イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/top-10-crypto-exchanges-saw-34-26-trillion-trading-volume-in-2023.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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