リップル、SECの「敵対的」姿勢により米国外でのIPO検討(再掲)

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 リップルのブラッド・ガーリングハウスCEO(最高経営責任者)は、同社が米国外でのIPO(新規株式公開)を検討したことを明らかにした。その決断の理由として、米SEC(証券取引委員会)との厳しい関係を挙げている。

 スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで、ガーリングハウス氏は米SECの姿勢について懸念を表明した。リップルは株式公開に関心を示しているにもかかわらず、SECとの法的闘争が続く中、IPO計画を一時的に中断している。

●「敵意的な規制機関」のSECと「政治的責任者」のゲンスラー氏

 ガーリングハウス氏は、「米国では、S―1申請書を承認した非常に敵意的な規制当局と株式公開を試みることは、私にはあまり楽しいこととは思えない。コインベースは明らかにS-1申請で承認を受けたが、今SECはそのS-1に記載されていたことを行っていたとして同社を訴えている」と述べた。

 同氏は、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長が環境を最悪にしたと指摘。「SEC委員長のゲイリー・ゲンスラー氏は、米国の政治的責任者であると思う」と述べた。

 「そして、ゲンスラー氏は国民のために行動していないし、長期的な経済成長のために行動していないと思う。私には理解できない。いつかSECの新しい委員長が誕生すると思うし、それが米国国民にとって良いことだと思う」と同氏は述べた。

●リップル、米国外でのIPOを視野に
 
 SECの「敵意的な」規制環境により、ガーリングハウス氏は米国外でのIPOを検討していると語る。「私たちは、明確なルールを持つ他の地域を見てきた」と同氏は明らかにした。

 しかし、IPOの実施はリップルにとって緊急事項ではないと同氏は言う。「正直なところ、多くの人々は資本を調達する必要があるため株式を公開する。リップルは資本調達が必要な状況にはない」とした。
 
 「短期的な優先事項ではない。当然その選択肢は残しているし、それを評価するつもりだ」と同氏は続けた。

 24年の暗号資産(仮想通貨)市場について、ガーリングハウス氏は明るい見通しを語った。「24年の暗号資産市場については非常に楽観的だ。私たちは、推測的なプロセスだけでなく、顧客にとっての本当の問題を解決することに集中した」と述べた。

 同氏は、「業界全体が本当に良い軌道に乗ると思う」と締めくくった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ripple-considers-ipo-outside-us-in-response-to-secs-hostile-stance.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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