中国の大手資産運用会社、香港で現物ビットコインETF上場申請

99059614_s.jpg

 中国の資産運用会社の香港子会社であるハーベスト・ファンド・マネジメントは、26日に現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)の上場申請を行った。

 これは香港で初めての申請となると、テンセント・ニュースが29日に報じた。

 香港SFC(証券先物委員会)は、ビットコインETF導入に向けて承認を急いでいるという。同ファンドは香港証券取引所に上場される見込みで、24年2月10日から17日までの旧正月後の上場を目指している。

 ハーベスト・ファンド・マネジメントは中国の資産運用会社で、年金や利益分配制度、保険会社、企業にサービスを提供している。21年現在、同社の運用資産額は1210億ドル相当となっている。

 ハーベスト・ファンド・マネジメントとSFCは記事投稿時点でクリプトニュースの取材に応じていない。

 今回の動きは、米SEC(証券取引委員会)が10日に11件の現物ビットコインETFを承認したことに続くものである。これまで同様の申請を却下してきたSECが承認に動いたことは、業界にとって重要なマイルストーンとなった。

 ブラックロックのIBIT、ヴァンエックのHODL、グレイスケールのGBTCなどが承認された。

●香港、現物ビットコインETF導入を準備

 香港もまた、米国の流れに続く構えだ。12月、SFCと香港金融管理局は共同で、暗号資産(仮想通貨)現物ETF申請を受け入れる用意があると発表した。さらに、両機関はこれらファンドを販売する仲介業者向けの行動基準についても説明した。

 香港暗号資産業界の著名人らは、SFCが現物ビットコインETFのために有利な環境を整えていると考えている。

 Web3投資企業アモニカ・ブランズのヤット・シウ会長は、SFCがデジタル資産へのアクセスを拡大することに前向きであり、現物ビットコインETFは議論の余地のない選択肢であると指摘した。

 香港SFCのジュリア・レオンCEO(最高経営責任者)もまた、SFCは現物ビットコインETFを評価し、提案を検討する意向であると伝えている。

 さらに、ハッシュキーグループのリヴィオ・ウェンCOO(最高執行責任者)は1月、約10社が香港での暗号資産現物ETF立ち上げに向けて準備を進めていると明らかにした。

 同氏によると、そのうち7-8社は10日時点で準備をかなり進めているという。

●香港の暗号資産規制強化

 香港にはすでに先物ベースの暗号資産ETFがいくつかある。サムスン・ビットコイン・フューチャーズ・アクティブETF、CSOPビットコイン・フューチャーズETF、CSOPイーサ・フューチャーズETFなどだ。

 香港は暗号資産に対して前向きな姿勢を示しているにもかかわらず、この分野では規制が厳しいことで知られている。

 香港中央銀行と証券規制当局は、23年2000人以上の被害者を出したとされる暗号資産取引所JPEX事件を受け、暗号資産規制を強化した。これにより新たに設立された作業部会が国内取引所を監視している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/hong-kong-spot-bitcoin-etf-harvest-fund-management.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ