B2C2、MiCA施行に先立ちVASP登録を取得
英国の暗号資産(仮想通貨)流動性プロバイダーB2C2は、ヨーロッパでの新規制導入に先立ち、ルクセンブルクに事業を拡大するためVASP(暗号資産サービスプロバイダー)登録を取得した。
24年に施行予定のMiCA(暗号資産市場規制)は、EU(欧州連合)の包括的な暗号資産法である。この法律は、法的確実性、コンプライアンス上の課題、世界的な影響について規定している。MiCAの主な目的は、暗号資産市場規制に統一的なルールを構築することである。
ロンドンに拠点を置くB2C2はプレスリリースで、CSSF(ルクセンブルク金融監督委員会)に正式に登録された12番目のVASPとなったと発表した。
●VASPの特権
B2C2によると、同社はVASPとして登録されることで、OTC(店頭取引)スポット暗号資産サービスを機関投資家顧客に提供できるようになる。他にも、現地のVASPや伝統的金融機関、その他市場参加者と協業することも可能となる。
B2C2は、ルクセンブルク部門を率いる責任者としてデンゼル・ウォルター氏を任命したと発表。ウォルター氏は、B2C2のロンドン事務所でビジネスマネージャーを務めていた。同氏はこれまで、イングランド銀行やPRA(健全性規制機構)、オプティマ・パートナーズで勤務していた経歴がある。
B2C2は米国、アジア太平洋地域、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域で事業を展開している。同社のトーマス・レストウCEO(最高経営責任者)はプレスリリースで、「B2C2はMiCA規制の施行に向けて準備を進めており、ルクセンブルクでのVASP登録の取得はB2C2にとって新たなマイルストーンとなる。ルクセンブルクは急速に拡大する暗号資産コミュニティであるからだ」とコメントした。
B2C2は8月、ヨーロッパでのプレゼンスを拡大するため、パリの競合会社Woortonを買収した。
●MiCAに関する意見募集開始
EU金融市場の最高規制機関であるESMA(欧州証券市場庁)は1月、MiCA規制に基づくガイドラインについての意見募集を開始した。
最近、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)では、欧州委員会とECB(欧州中央銀行)による評価書の発表を受け、ビットコイン(BTC)などのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)コンセンサスネットワークがEUで禁止されるのではないかという憶測が広がっている。
CH4キャピタルのマネージングパートナーであるダニエル・バッテン氏はXで、ECBとESMAが報告書を作成したと述べた。バッテン氏が共有したスクリーンショットによると、同報告書ではビットコインやその他PoWブロックチェーンプロトコルについての懸念が示されている。アナリストらは報告書の中で、ビットコインおよびそのマイニングプロセスはエネルギー需要が高く、環境的に有害であるとして、同地域でそれらを禁止する可能性を示唆している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/b2c2-secures-vasp-registration-ahead-of-mica-implementation.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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